12月5日に政府は臨時閣議を開き、復旧・復興や景気下振れリスクに対応するための新たな経済対策を決定し、民間支出を含む事業規模は26.0兆円程度で財政支出は13.2兆円の大型経済対策を発表しました。この経済対策関連の補正予算は2月から3月にかけて成立する見通しで、これを受けて株価は上昇へする可能性が高いと思われます。あるレポートによると、財政支出が5兆円を超える大型経済対策の決定から6か月間、株価には好影響を与え、その結果株価が約20%上昇したという実績があるようです。
まとめると、米国の企業業績が1〜2月、大統領候補の政策方針と優劣が見えてくるのが3月以降、そして日本の大型経済対策の効果が持続するのが5月までなります。そしてその5月は、あの有名なアノマリー「sell in May」。このポイントを踏まえ来年前半の株価推移をイメージしてみてはいかがでしょうか。
最後に大統領選挙と株価の豆知識。
大統領選挙の年の株価は、大統領選挙前年の株価に比べるとパフォーマンスが劣ることは有名なアノマリーです。これを当てはめると、今年の29%を超えるような大幅な上昇は期待できないということになります。
ところで、現時点ではトランプ大統領の再選可能性が高いといった報告が多いようですが、もし民主党に政権が変わった場合に使えるアノマリーがあります。それは、政権政党が入れ替わると、選挙の年と翌年で株価の騰落が逆転するといったものです。あるレポートによりますとその確率は約81%と信頼性が高いとのこと。このアノマリーに照らし合わせると、もし2020年の株価が好調に推移し民主党に政権が移ると2021年は株価が下落するということです。
大統領選挙の年の株価は、大統領選挙前年の株価に比べるとパフォーマンスが劣ることは有名なアノマリーです。これを当てはめると、今年の29%を超えるような大幅な上昇は期待できないということになります。
ところで、現時点ではトランプ大統領の再選可能性が高いといった報告が多いようですが、もし民主党に政権が変わった場合に使えるアノマリーがあります。それは、政権政党が入れ替わると、選挙の年と翌年で株価の騰落が逆転するといったものです。あるレポートによりますとその確率は約81%と信頼性が高いとのこと。このアノマリーに照らし合わせると、もし2020年の株価が好調に推移し民主党に政権が移ると2021年は株価が下落するということです。
これらをご参考に2020年の見通しを立ててみてください。
欧州経済の「日本化」が進んでいる?今後最も避けたい3つの恐怖

9月12日に欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が発表した総合的な金融緩和策では、欧州の低成長と低インフレの長期化を阻止するのに不十分であると市場の評価は冷ややかです。いかなる金融政策を講じても経済回復に至らない「低成長」「低インフレ」「デフレスパイラル」という日本化が本当に欧州圏で進んでいるのでしょうか。
渋谷 豊

ファイナンシャルアカデミーグループ総合研究所代表
シティバンク、ソシエテ・ジェネラルのプライベートバンク部門で約13年に渡り富裕層向けサービスを経験し、独立系の資産運用会社で約2年間、資産運用業務に携わる。現在は、ファイナンシャルアカデミーで取締役を務める傍ら、富裕層向けサービスと海外勤務の経験などを活かした、グルーバル経済に関する分析・情報の発信や様々なコンサルティング・アドバイスを行っている。慶応義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)修了。 ファイナンシャルアカデミーグループ総合研究所 http://fagri.jp/ ファイナンシャルアカデミー https://www.f-academy.jp/