信仰や思想をタブー視しない
ついこの間まで、スピリチュアルなんて怪しい! と言っていた人が、「ビル・ゲイツもマーク・ザッカーバーグも実践しているのなら……」とマインドフルネス(瞑想の一種)を日課にする今日この頃。
こうした滑稽さや矛盾は、筋金入りにスピリチュアルな日本という国では目立ちません。宗教なんて怪しいと言いつつ、実家の法事と初詣は欠かさない。自称唯物論者だけど、罰が当たるので食べ物を粗末にしない。そんな人たちが珍しくないのですから。
どうして多くの成功者(特にIT業界)が、キリスト教的な二元論から、仏教や神道、ヒンズー教といった多神教に惹かれるケースが多いのか? 富裕層予備軍は人生の早い段階で、この疑問を抱きます。
そして、日本に根付いた信仰や思想の自由さを自覚するのです。特定しない神や自然全体への愛を、大らかに主張し、昭和的な「信仰と思想の話はタブー」というルールからも解放されています。
それと、もうひとつ! 誤解している日本人が多いですが、海外で無宗教を主張すると、「倫理観や道徳観念が低い人」「信頼に値しない人」としてマイナスに受け取られるケースが多いことも付け加えておきます。
最後に
富裕層予備軍の3つの特徴は、あなたやあなたの身の回りの人に当てはまったでしょうか? もし当てはまったのなら、歳をとっても失わない好奇心と挑戦志向、環境の変化に揺らがない倫理観と正義、あらゆる偏見から自由な「富裕層の生き方」へとつながっていくでしょう。
参考/イアン・レズリー著『子どもは40000回質問する~あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力~』光文社,2006年/義江彰夫著『神仏習合』岩波文庫,1996年
富裕層予備軍=あなたも準富裕層?
夢をかなえて、当然のように富裕層の仲間入りを果たす準富裕層には特徴があります。それは、日常生活において「常に先読みする」という習慣が身についていることです。わかりやすい具体例を3つあげてみましょう。習慣はいつか第二の天性となります