2019年9月20日 更新

金融界で注目!SDGsのための「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」とは

「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」は国連の「SDGs(持続可能な開発目標)」を達成するための投融資で、第1号は日本で行われました。金融企業もファイナンスを受ける企業もイメージアップし、中・長期的な企業価値の向上につながるといわれています。

「ESG投資」から、その進化形のPIFへ

「ESG」は、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)を指す言葉です。この3分野を重視する企業、事業に投資するのが「ESG投資」で、年金資金など世界の公的資金が投資先選びの基準としています。

ポジティブ・インパクト・ファイナンスは、そのESG投資の進化形と言えます。国連のSDGsに基づいて適用範囲は大きくひろがりましたが、「原則」が制定されて運用に取り組みやすくなりました。近い将来、ESG投資はポジティブ・インパクト・ファイナンスに置き換わっていくかもしれません。

寺尾淳(Jun Terao)

本名同じ。経済ジャーナリスト。1959年7月1日生まれ。同志社大学法学部卒。「週刊現代」「NEXT」「FORBES日本版」等の記者を経て、現在は「ビジネス+IT」(SBクリエイティブ)などネットメディアを中心に経済・経営、株式投資等に関する執筆活動を続けている。
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