成功者たちは日記を書いている！書き方と効果は？

2019.8.27

成功者と呼ばれる人には、日記を書いている人が大勢います。その理由を説明します。

多くの成功者は日記をつけています。ベンジャミン・フランクリン、スティーブ・ジョブズ、ピーター・ドラッカーにベンチャー起業家のリード・ギャレット・ホフマンなど数え上げるときりがありません。(※1) しかし普段は何かと忙しく、無駄を嫌う人が多い成功者がなぜわざわざ時間をかけて日記を書くのでしょうか。 それは、日記は単なる記録ではなく、自身の成功につながる効果があることを実感しているからです。では、日記を書くとどのような効果が生まれるのでしょうか。

日記を書くことで得られる効果はいろいろとあります。 たとえばアイオワ大学の研究(※2)によると、ストレスを感じた時の気持ちや考えを書くことで、健康に良い影響を及ぼすことがわかっています。 これは日記を書くことによって、自分自身との対話ができるという事例です。何かと孤独を感じる成功者は日記で自身と対話し、メンタルを維持するのでしょう。

成功者は単に毎日の記録を日記に書くわけではありません。そこで成功のために効果的な日記の書き方をご紹介します。

アイオワ大学の研究結果にもあるように、日記を書くことには日中のパフォーマンスを高める効果があります。さらに自律神経を安定させたうえで翌日のモチベーションも高める3行日記は、誰でも簡単に続けることができるでしょう。 これは1日を振り返り、 

① 失敗したことや嫌な思いをしたこと
② うまくいったことや嬉しかったこと
③ 明日はこれをやろうという目標 を3行に書くというものです。あるいは、 ① その日の出来事をひとつ書く
② そこから得たひらめきや気づきを書く
③ ひらめきや気づきから学んだことを書く
④ 以上からなりたい自分の宣言を書く という4行日記を1日の終わりに書くことも効果的です。

日記を書くことで表現力を高めようという人は、SNSやブログに日記を公開しています。自分だけの日記とは違い、人に見せることを意識することで、表現の仕方などに注意するようになります。 そして表現力を高めるということは、ビジネススキルの向上につながります。

日記は過去の出来事や気持ちを記録するものですが、未来からの視点でこれから起こることを”過去のこと”として書くのが未来日記です。 いわば、”こうなればいい”と思うことを、すでに実現しているという形で日記に記すのです。 これは脳における”違和感”を利用する成功するための日記です。(※3)人間の脳は日記に書いた未来の出来事と現実の出来事を、実は区別することができません。そして未来日記に書いたことと現実に乖離があれば、それを正常な状態にするため活動を始めます。

つまり、未来日記に書いたことを実現するために情報を集めたり、思考したりするわけです。その結果、成長イメージが強化されて夢は実現していきます。 本田圭佑選手やイチロー選手が未来の自分の姿を書いていたことは有名です。(※4)

日記を書く習慣を身につけると、さまざまな効果が得られます。

日記を書くことで正しい文章力や表現力を高めれば、物事の本質を的確に表現し、ほかの人に伝えることができるようになります。 これはビジネススキルの基礎力を高めることにつながり、仕事力が高まります。ビジネスマンとしての成長を促進することにもつながります。

出来事や自分の気持ちなどを文字にするとなると、案外難しいものです。特に気持ちや感情は、どのように表現すればよいのかわからないかもしれません。 そのような言葉にしにくい思いや感情を文字にして日記に書くことで、脳が活性化されます。さらに記憶に定着できるので、同じ失敗を繰り返さないといった効果も生まれます。(※5)

成功するためには常にパフォーマンスを高めなければなりません。そのために必要なのは自律神経を整えること、交感神経と副交感神経をバランスよく整えることです。(※6) そのために日記を書くことが役立ちます。

成功者はみな、何かしら自分なりの習慣を持っています。(※7) 日記を書き続けることで、成功につながる習慣を身につけやすくなります。イチロー選手のルーティンは有名ですが、成功者は自分のリズムを作り、メンタルを整えてパフォーマンスを維持しています。(※8)

日記を書くことで自分の思いや感情を文字にできるようになります。そして文章力や語彙力も高まります。
< br />文章力や語彙力が向上すれば、物事を的確に表現し本質を捉えることができるようになります。すると相手に自分の考えや気持ちを的確に伝えることもできます。これはビジネススキルの基本であり、成功するためには不可欠の能力です。(※9)

常に高いパフォーマンスを維持するためには、ストレスを溜めないことも大事です。ストレスを感じた時は日記に書くだけで、心を落ち着かせることができます。 定期的に日記を書くだけで精神の安定をもたらすことは、学術誌『Advances in Psychiatric Treatment』でも記されています。(※10)

日記を書くことでメンタルを整え、高いパフォーマンスを維持することで成功への道を突き進むことができることがわかります。ただし日記はその日の出来事や気づき、自分の気持ちなどを書くことで自律神経を整えたりモチベーションを維持することができます。

参考サイト (※1)
「I spent years discovering the simple tactics gurus like Oprah, Einstein, and Buffett used to become successful―here they are」
https://qz.com/1054094/i-spent-years-discovering-the-simple-tactics-gurus-like-oprah-einstein-and-buffett-used-to-become-successful-here-they-are/ (※2)
「Journaling About Stressful Events:Effects of Cognitive Processing and Emotional Expression」
http://transformationalchange.pbworks.com/f/stressjournaling.pdf (※3)
「未来日記を付ける効果とは。三日後を想像してポジティブになれる！」
https://withwork.jp/miraninikki8975/ (※4)
「一流になる人は小学生から違った！イチロー・本田圭佑・石川遼が実践している自己実現への考え方」
http://self-realization.net/?p=700 (※5)
「脳を活性化する「日記術」 」
https://style.nikkei.com/article/DGXNASFK0501J_V00C11A4000000/ (※6)
「一流の人は「自律神経」が整うよう、工夫をしている」
https://next.rikunabi.com/journal/20161102_p/ (※7)
「成功者、11の習慣」
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.businessinsider.jp/amp/post-189092%3Fusqp%3Dmq331AQPKAFwAZgB4pqTofG-vYRp (※8)
「成功者には必ず「習慣」がある：イチローや羽生善治に学ぶ成功のための習慣」
http://rules-of-success.jp/technique/habit/ (※9)
「成果を出す人の共通点は「表現力」にある！鍛える5つの方法」
http://pras.wp-x.jp/?p=2044 (※10)
「Emotional and physical health benefits of expressive writing」
https://www.cambridge.org/core/journals/advances-in-psychiatric-treatment/article/emotional-and-physical-health-benefits-of-expressive-writing/ED2976A61F5DE56B46F07A1CE9EA9F9F