歴史をちょっと軽く振り返りますけれども、最初にNakamoto Satoshiいう人が論文を投稿しました。これが実際、誰かというのは分かっていないのですが、日本人の名前なのでおもしろいですよね。そこから、先ほど言った、ピザとビットコインが交換されたりですとか、マウントゴックスという会社が出たりしてきました。日本で有名な取引所であるビットフライヤー、ザイフ、コインチェックなどは2014年くらいからどんどんできてきた感じです。
日本は仮装通貨先進国と言われています。ハッキングなどの事件もあって、結構先人を切って法律を整備しています。中でもビットコイン購入時の消費税を撤退したのは、本当に大きい要因だと思います。中国でICOという仮装通貨で資金調達される方法が規制されたりとして、そういうニュースが起こるたびに値段のアップダウンを繰り返しながら、仮装通貨は歴史をたどってきました。
ビットコインは高くて買えない!?
ざーっとビットコインのチャートを見ると、だいたい3年前から40倍ぐらいになっています。そこで、私がよく聞かれるのは、「ビットコインって、今、1BTC辺りが100万円くらいでしょう?もうこんなに高くなったら、私、買えないよ」ということなんですけれど、ビットコインは皆さんご存知の通り、デジタルのお金です。デジタルなので小さく切り分けられるんです。なので、1番小さい単位が1Satoshi。小数点以下にゼロが7つあるのが最小単位になっていますので、「1万円分くらいのビットコインは買ってみたいな」とか、もっと「5,000円だけ、ちょっと試しに買ってみようかな」とか、そういうこともできるわけです。
私の周りで「本当に5,000円買ってみてよかった」という友達が多いんですけれども、「それはなんで?」と言ったら、皆口をそろえて言うのが「勉強するきっかけになった」と。やはり、5,000円でも値動きもしますし、あとは「安全に管理するためにはどうしたらいいの?」と、持って初めてやはり勉強し始めるんです。なので、まったくあおるつもりはないんですけれども、1回試しに少額でよいので持ってみるのは本当にいい経験になるかなと思います。
“もやもや”を解決すれば、仮想通貨は怖くない
まだこの中にも「何だか仮装通貨、まだ怖いな」と思っている人いらっしゃるかな、と思うんです。やはり、その理由は「ハッキング事件とか起きているし、危ないんじゃないの?」とか「管理者がいないってどういうこと?」と、そういうもやもやした部分を解決しないのでずっと怖いと思うんです。
確かに正しい知識がないと、本当に自己責任なので流出してしまったり、なくしてしまったりする恐れもあるんですが、しっかり分かったら全然怖いものでもなく、すごくイノベーティブなものです。
スマホをこんなに全員が使っている時代が来るって10年以上前は思わなかったですし、ネットショッピングでも、昔はカード情報をネットで入力するって怖いと言っていたのも、最近思い出して。やはり、最初はそういうものって怖いものだと思うんですが、理解を深めていくことが大事です。
今、手紙から今メールになりましたよね。固定電話からスマホで電話するようになりました。馬車から車に変わりました。ブロックチェーンは何を変えていくかと言うと、国そのものとか、銀行を変えていくのです。
「お金とは、私の価値を貴方に、貴方の価値を私に…。」(藤本真衣)