「相手への責任を負いたい」結婚を選択した20代の私
ではどうして子どもを望まない私たちが結婚したのか。夫とふたりきりで暮らして約10年、振り返ってみると、それは「相手への責任を“自ら”負いたい」と思ったからにほかなりません。
彼とこの先一緒に生きていくことを考えた時に、何かあったら私がこの人を守ろうと自然に思えました。極論を言うと、将来彼が最期を迎える時には、私が責任をもってそれを見送り、喪主も立派につとめようと思っています。
20代で婚約してこんなことを考えるのはなかなか変わり者かもしれませんが、これがDINKS婚を望んだ私が、同棲ではなく結婚を選択した理由です。
結婚とは、相手の人生の責任を負うことです。これはとても重い責任です。責任を持つことが絶対的に正しいとは思いませんが、お互いが「相手への責任を負いたい」と思い合える関係性は、とても素敵だと思いませんか?
事実婚に対する制度も整備されつつありますし、家族像も多様化しています。カップルごとに生き方を選択することが普通になる時代がいつかくるかもしれません。
そんな時代がくるまでは、これからも「子どもを望まないのになぜ結婚したの?」と聞かれることもあるでしょう。その時には、「夫の喪主をしたいから」と胸を張って答えようと思います。
★次の更新は9月15日(土)の予定です。