2017年10月26日 更新

実は浪費家ではなかった? マリー・アントワネットのお金の真実

なぜか、誤解ばかり受ける女性がいる。フランス王妃マリー・アントワネットは、生きている間もそうだったが、死んでからも自分が言ったセリフではない「パンがなければ、ケーキ(orブリオッシュ)を食べればいいじゃない」という自由奔放な言葉が一人歩きをして、彼女の評判を死後も貶められていました。ようやく近年になって、このセリフの出典が彼女ではないという事実が一般層にも広まってきています。

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2017.10.16

イメージは最悪 無駄遣いの女王

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彼女はオーストリアの名門ハプスブルグ家の生まれです。
女王マリア・テレジアの娘として幼年期をウィーンで何不自由なく過ごし、15歳のときに、のちのルイ16世の元に輿入れをしました。
まだ、フランスのパリが花の都と称せられるずっと前の話で、神聖ローマ帝国時代から隆盛を極める名門のハプスブルグ家からフランスのブルボン家への輿入れは政略結婚の要素がとても強いものでした。
この時代の話は『ベルサイユのバラ』などの芸術作品でも取り上げられることも多いので、ご存知の方も多いと思いますが、強大な権力の周りというのは、多くの人間の思惑が錯綜して、思わぬトラブルや誹りを受けやすくなるものです。
彼女の負のイメージは、彼女の登場を快く思わない多くの人たちが広めたようです。金遣いが荒いというイメージは、当時のフランス人にとってのハプスブルグ家という歴史と格式ある名門に対して持っていたイメージを彼女に押し付けた感があります。
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革命前から横行したレッテル貼り

彼女が登場する以前に、宮廷を牛耳っていたのはデュ・バリー夫人というルイ15世の愛人でした。彼女とその取り巻きは、宮廷内の新興勢力であるマリー・アントワネットたちと、ことごとくソリが合わなかったようです。
しかし、むべなるかな、時代が流れれば、やがてはマリー・アントワネットは王妃となる身です。味方となる貴族も多く、ルイ15世の崩御とともに、宮廷内で力を得ていったのです。
彼女がフランス王妃となったのち、フランス王宮内でそれまでの行われていた慣習を次々とあらためていきました。朝の接見の簡素化や、王室への直接プレゼントを渡すことをやめさせたりしました(賄賂の禁止)。
しかし、これらの改革は、ベルサイユ内で波紋を呼びます。いくら無駄とわかっていても、それでステータスを得ていた旧来の貴族にとっては、自分たちの存在意義を奪われたも同然だと考えました。彼らは表立って抗議することはありませんでしたが、アントワネットの醜聞なら喜んで広めました。
それが、スウェーデン貴族のフェルゼンとの浮名であり、一大スキャンダルとなった詐欺事件である「首飾り事件」でした。
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