2019.5.27
新幹線「ひかり」は外国人旅行者でごった返し
中国人旅行客が人気ショップの近くに止められた観光バスに大きな袋をいくつも下げ次々と乗って行く光景が最近は減ってきました。
その一方で、ゴールデンウィーク前のある平日のこと、東京駅新幹線のりばにはどの方面の乗り場にも外国人旅行者でいっぱいでした。
新幹線を待つ老若男女の外国人旅行者からは、英語や中国語だけではない様々な言語が聞こえてきます。
彼らはJRが発行する「ジャパン・レイル・パス」という外国人旅行者専用のパスを使って、Bullet Train (ブレット トレイン)=新幹線で各々の「経験」を楽しみに出かけるのです。
この「ジャパン・レイル・パス」というのは7日間、14日間、21日間の3種類から選んだ期間、日本全国JRが乗り放題というパスです。
この「ジャパン・レイル・パス」というのは7日間、14日間、21日間の3種類から選んだ期間、日本全国JRが乗り放題というパスです。
しかし、新幹線「のぞみ」は除外されているため、関西、山陽、九州方面へは新幹線「ひかり」に外国人旅行者が集中してしまい、車両によっては大半が大きなスーツケースやバックパックをもった外国人旅行者という状況に出くわすことも珍しくないようです。
楽なバスでの買い物旅行よりも、新幹線で荷物の置き場に困りながらも、その重い荷物を持ち上げ、頭上の荷物棚に乗せることさえ日本の新幹線での「経験」の一つとして楽しんでいる様子が伺えます。
日本ならではの「経験」を求める外国人旅行者
「モノ」から「コト」への消費傾向の変化は旅の形にも大きく影響を与えました。京都、東京に比較的集中していた外国人旅行者が様々な「経験」を求めて日本各地に散らばるようになりました。
観光は地方経済を活性化させ、地方創生への要因となるため、お国自慢の「経験」をアピールしては外国人旅行者を引き付ける施策が地方自治体や企業で積極的に取り組まれています。
例えば、SNSをとおして世界中に広がっている日本の桜は美しさだけではなく、「花見パーティー」という面白い文化があることにも注目され、それを経験したいとやってくる旅行者も増え、桜の名所がある所では様々なイベントや企画が行われます。