■遠回りでも、歩みは遅くても、止まらず進めばたどり着く
STAGE編集部:「お客さんのために」ということを常に重視されていますよね。
そうですね。サブプライムショックで損を出したお客さんに「100万円入金してくれたら1万円をプレゼントします」というキャンペーンを実施したことがあります。入金目的ではなくて「サブプライム、大変でしたね」というねぎらいを伝えたかったので、新規で口座を作る方は対象外。
数十万円、数百万円を損した人が1万円をもらっても、本当は焼け石に水なんです。砂漠でペットボトルの水を1本もらったところで、すぐになくなる。でも、荒涼とした砂漠の中で「あのときになけなしの水、ペットボトル1本だったけど、もらったな」って、僕なら覚えているなと思ったんです。
なかには、がめつく1万円だけもらってすぐに出金する人もいましたが、結果的にはどこの会社よりも早く売上が回復しました。
今、お客さんはどう思っているだろう。喜んでいるのか、悲しんでいるのか。どうすれば笑顔にできるだろう。そんなことを考えながら取り組むことが、ここまでの道のりに、プラスになっています。
そうですね。サブプライムショックで損を出したお客さんに「100万円入金してくれたら1万円をプレゼントします」というキャンペーンを実施したことがあります。入金目的ではなくて「サブプライム、大変でしたね」というねぎらいを伝えたかったので、新規で口座を作る方は対象外。
数十万円、数百万円を損した人が1万円をもらっても、本当は焼け石に水なんです。砂漠でペットボトルの水を1本もらったところで、すぐになくなる。でも、荒涼とした砂漠の中で「あのときになけなしの水、ペットボトル1本だったけど、もらったな」って、僕なら覚えているなと思ったんです。
なかには、がめつく1万円だけもらってすぐに出金する人もいましたが、結果的にはどこの会社よりも早く売上が回復しました。
今、お客さんはどう思っているだろう。喜んでいるのか、悲しんでいるのか。どうすれば笑顔にできるだろう。そんなことを考えながら取り組むことが、ここまでの道のりに、プラスになっています。
STAGE編集部:イノベーションを起こすってとても大変だと思うのですが。
ビジネスって、予定調和でうまくいくものじゃないですよね。でも、どこがだめだったんだろうって考えて直していくと、少なくとも前よりよくなります。またうまくいかなくなって、また直して、またよくなる。直し続けると、よくなり続けるんです。止めると次はないですよね。最初から成功する人なんていない。今できることのすべてを、やり続けていけば必ずいい結果が手に入ります。
ビジネスって、予定調和でうまくいくものじゃないですよね。でも、どこがだめだったんだろうって考えて直していくと、少なくとも前よりよくなります。またうまくいかなくなって、また直して、またよくなる。直し続けると、よくなり続けるんです。止めると次はないですよね。最初から成功する人なんていない。今できることのすべてを、やり続けていけば必ずいい結果が手に入ります。
STAGE編集部:社是「Don’t stop」にも共通しそうですね。
これは「shouldn’t stop」でも「wouldn’t stop」でも「won’t stop」でもない。「never」でもなく、「Don’t」です。「進め進め」じゃなく、「止まらない」っていう社是です。
リーマンショックや東日本大震災など、今までたくさん「諦めなきゃいけないのかな」と思う瞬間がありました。でも 時速1キロでもいい。進んでさえいれば、必ずいつかゴールにたどり着けます。やめたり、止まることが一番ダメだと思います。シンプルだけど、「Don’t stop」っていう社是に込めた想いは強いですね。
ビジネスはとにかく速く、と言われますよね。でも、即断即決が必ずしも正しいわけではない気もするんです。熟慮して判断しなければならないときもある。とくに、管理職や経営層やマネージメント層は、スピードより、いかに英断をするかだと思っています。
これは「shouldn’t stop」でも「wouldn’t stop」でも「won’t stop」でもない。「never」でもなく、「Don’t」です。「進め進め」じゃなく、「止まらない」っていう社是です。
リーマンショックや東日本大震災など、今までたくさん「諦めなきゃいけないのかな」と思う瞬間がありました。でも 時速1キロでもいい。進んでさえいれば、必ずいつかゴールにたどり着けます。やめたり、止まることが一番ダメだと思います。シンプルだけど、「Don’t stop」っていう社是に込めた想いは強いですね。
ビジネスはとにかく速く、と言われますよね。でも、即断即決が必ずしも正しいわけではない気もするんです。熟慮して判断しなければならないときもある。とくに、管理職や経営層やマネージメント層は、スピードより、いかに英断をするかだと思っています。
起業する夢を支援し、日本にイノベーションを起こしたい
株式会社オプトホールディングの創業者であり、代表取締役社長CEOの鉢嶺 登氏は、「成長に挑戦する人や企業を応援して、次代の繁栄を築くプラットフォームになる」という……
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■「お金より大事なものがある」と誰もが胸を張れる社会へ
STAGE編集部:これまで個人投資家として、金融機関のトップとして過ごしてきた中で、ズバリ「お金」とは何だと思いますか?
お金がすべてではないですよ、世の中。お金より大事なものなんて山ほどあります。ただ、満足にご飯が食べられない、住む家がない、子供の養育費用が用意できない状況で「お金がすべてじゃない」とは言えないですよね。お金の話をするのは下賤なことだという人もいますけど、生きていく上で基本となるのがお金なんです。
お金はただの紙切れだけど、その紙切れにプライドを乗せなきゃいけない。自分の力で、社会に胸を張れる状態で、フェアにお金を稼げて、お金に困らない状態を作り出せている。そうなってはじめて「お金より大事なものはいっぱいある」と言えるのではないでしょうか。
だから、自分の力で、自己責任で稼いで豊かになる人が、ひとりでも多く育ってくれたらというのが僕の願いです。資産運用を通じて、日本人全員が自己責任の感覚をきちんと持つ。この文化が根付けば、社会はとてもよくなると思っています。
お金がすべてではないですよ、世の中。お金より大事なものなんて山ほどあります。ただ、満足にご飯が食べられない、住む家がない、子供の養育費用が用意できない状況で「お金がすべてじゃない」とは言えないですよね。お金の話をするのは下賤なことだという人もいますけど、生きていく上で基本となるのがお金なんです。
お金はただの紙切れだけど、その紙切れにプライドを乗せなきゃいけない。自分の力で、社会に胸を張れる状態で、フェアにお金を稼げて、お金に困らない状態を作り出せている。そうなってはじめて「お金より大事なものはいっぱいある」と言えるのではないでしょうか。
だから、自分の力で、自己責任で稼いで豊かになる人が、ひとりでも多く育ってくれたらというのが僕の願いです。資産運用を通じて、日本人全員が自己責任の感覚をきちんと持つ。この文化が根付けば、社会はとてもよくなると思っています。