現在までに「かに座55e」がダイヤモンド惑星であることがほぼ確認されています。地球から40光年の距離にあります。光速で行って40年かかる距離です。
「かに座55e」は、表面温度が2000℃程度あり、酸素は少ないので地中深くの高圧部にはダイヤモンドができるわけです。
この惑星は直径が地球の2倍、重さ(質量)が8倍ある惑星で、その質量の3分の1程度がダイヤモンドだと考えられています。つまり、地球約3個分のダイヤモンドです。
「やったことがないこと」へのチャレンジを繰り返せば、お金を超える価値がたまっていく〜前編〜(植松 努)
北海道・赤平町で世界最先端の宇宙ロケット開発事業を行い、「NASAよりも宇宙に近い町工場」と呼ばれる植松電機の代表取締役社長、植松努さん。2017年2月5日に開催された「お金の教養フェスティバル2017」の講演から、熱いメッセージを贈ります。
ダイヤモンド惑星のダイヤモンドの価値を考えてみた
よく言う1カラットは0.2g。地球1個の重さは5.972 × 1024 kgですから、地球1個分のダイヤモンドはざっと3 × 1028カラットです。「かに座55e」にはその3倍、つまり、約9 × 1028カラット分のダイヤモンドがあることになります。
「かに座55e」はどれ程の価値があるでしょう。
ダイヤモンド惑星は、1028 カラット分のダイヤモンドの原石でできています。
もはや桁が大きすぎて、どれくらいの量なのかよくわかりませんね。
もはや桁が大きすぎて、どれくらいの量なのかよくわかりませんね。
もし仮に、地球からこの惑星にダイヤモンドの採掘に行き、
1000カラット分のダイヤの原石を地球に持ち帰ったとすると、
地球上ではおそらく数億円、数十億円という値段で取引されることでしょう。
1000カラット分のダイヤの原石を地球に持ち帰ったとすると、
地球上ではおそらく数億円、数十億円という値段で取引されることでしょう。
一方で、これだけ大量にダイヤモンドが存在する惑星上では、
ダイヤモンドの価値はほとんどゼロに近いでしょう。
地球上における、そこら中に転がっている石ころと同じようなものだからです。
ダイヤモンドの価値はほとんどゼロに近いでしょう。
地球上における、そこら中に転がっている石ころと同じようなものだからです。
全く同じ "ダイヤモンド" というモノのはずなのに、
かたや地球上では数億円の価値があり、ダイヤモンド惑星では無価値になる。
そう考えると、ダイヤモンドそのものに、本当にモノとしての価値があるのかどうか、
ちょっと疑わしくもなりそうです。
かたや地球上では数億円の価値があり、ダイヤモンド惑星では無価値になる。
そう考えると、ダイヤモンドそのものに、本当にモノとしての価値があるのかどうか、
ちょっと疑わしくもなりそうです。
確かにキラキラと輝くダイヤモンドは人々の心を魅了するかもしれません。
でも、それが果たして本当に数十万円、数百万円という価格に見合った「価値」があるのかどうか、
それを決めるのは、実は相場ではなく、最終的には自分の価値観次第だと思います。
でも、それが果たして本当に数十万円、数百万円という価格に見合った「価値」があるのかどうか、
それを決めるのは、実は相場ではなく、最終的には自分の価値観次第だと思います。
自分にとって、本当に「価値」のあるものは何か?ということを考える上で、
地球から40光年離れたダイヤモンド惑星の存在を知り、思いをちょっと馳せてみることで、今までとは少し違ったモノの見方ができるようになるかもしれません。
地球から40光年離れたダイヤモンド惑星の存在を知り、思いをちょっと馳せてみることで、今までとは少し違ったモノの見方ができるようになるかもしれません。