2019年8月20日 更新

アウトプットで試されるリベラルアーツ力|企業が期待する教養

クリティカル・シンキングの力や国際性が重視されるビジネス環境となった今、リベラル・アーツ研修や講習に参加する社会人が増えています。リベラル・アーツの知識を深めることも大切ですがその知識をアウトプットする力が重要です。

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2019.8.20

アメリカのリベラル・アーツ教育からみるリベラル・アーツとは 

そもそも「リベラル・アーツ」とは何でしょうか。
ウィキペディアでは、原義はギリシャ・ローマ時代までさかのぼり、『「人が持つ必要がある技芸(実践的な知識・学問)の基本」と見なされた自由七科』、具体的には「文法学・修辞学・論理学の3学、および算術・幾何(幾何学、図形の学問)・天文学・音楽の4科のこと」と説明しています。
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一般的にリベラル・アーツ教育は、専門知識ではなく、人文科学、社会科学、自然科学など心豊かに自由に生きるための知識を幅広く学びます。

日本ではリベラル・アーツは「教養」と解釈されるケースが多いです。しかし、教養があるというと、歴史や芸術に詳しいなど、知識の豊富さだけに注目されがちです。
アメリカのリベラル・アーツ教育では幅広い知識を学ぶことで、感性を磨き、多面的、多角的、批判的に考えるクリティカル・シンキング(批判的思考) の力をつけることが期待されています。
多くの場合、アメリカの大学のリベラル・アーツ系の授業では多面的、多角的に情報収集できるように出された大量の課題図書を読み、それを元にしたクラスディスカッションや小論文課題を沢山こなさなくてはなりません。
他人の意見や情報を鵜呑みにせず、そこにある情報に納得できるか、賛成できるか、それは何故か、「What do you think? Why? 」と、とことん問われ、多面的、多角的な知識を生かし、様々な根拠を考慮した、説得力のある独自の意見を求められます。

教授であろうと、上司であろうと、自由な意見交換のできるこのような環境の中でリベラル・アーツの知識は生かされ、クリティカル・シンキング の力は育くまれるのでしょう。

リベラル・アーツ スキルに一目置く米企業のCEO

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クリティカル・シンキングの土台となるリベラル・アーツ教育ではあるものの、専門性の低いリベラル・アーツ分野を専攻した学生はアメリカでも就職や収入面で不利だといわれ続けてきました。
ところが米オンラインメディア、Inc.によると最近の研究で、確かに卒業直後の収入面では専門性のある職業が有利だが、一般的にその有利性は時間と共に減っていくことが分かったそうです。
また、日進月歩のテクノロジーによって変化する労働市場の需要に対応しやすいリべラル・アーツ系の卒業者の採用も増えてきています。

なによりも、AIやロボットの活用で、雇用が減り始めている専門職が目立つなか、AIやロボットが苦手とするクリティカル・シンキングの力を鍛えられてきたリベラル・アーツ系卒業生に米企業CEO達が今後、ますますリベラル・アーツスキルが企業にとって重要だと期待を寄せているようです。
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