2017年に仮想通貨「OmiseGO」を発行
Omiseのビジネスは2017年7月、決済サービスのための仮想通貨「OmiseGO」をICO(新規発行)して約2,500万ドルを調達したことで、新たなステージに入りました。OmiseGOは、銀行より安い手数料で瞬時に送金決済ができるのが売り物です。
長谷川氏は仮想通貨の基本技術「ブロックチェーン」「スマートコントラクト」の将来性に惚れ込み、自ら仮想通貨の発行を目指します。そして「ビットコイン」に次ぐ流通量世界第2位で、仮想通貨の事実上の世界標準規格「ERC20」を装備する「イーサリアム」を弱冠19歳で開発し、共同創業者に名を連ねる天才技術者Vitalik Buterin氏を口説き落とし、OmiseGOのアドバイザーに迎えました。これでOmiseGOと長谷川潤氏の世界的な知名度が高まりました。
2015年にイーサリアム財団に参加した長谷川氏はブロックチェーン、イーサリアムの技術を「自分の全てを賭けられるもの」だと言っています。2018年12月7日にはブロックチェーン関連の新会社「BUIDL(ビルド)」を東京で設立しています。
18歳で日本を飛び出してアメリカで学び、タイでも起業して世界に飛躍した長谷川氏ですが、母国日本への恩返しも忘れてはいません。OmiseGOはコワーキングスペース「ニュートリノ」を全世界で展開していますが、東京の渋谷にも拠点があり、日本発のスタートアップを支援しています。
日本起業家1位は「宇宙の掃除屋」アストロスケールCEO岡田氏

経済誌Forbes JAPAN2019年の日本起業家ランキング1位のAstroscale(アストロスケール)創業者の岡田光信氏は、宇宙ゴミを除去する宇宙の掃除屋ビジネスを立ち上げました。エリート官僚出身ですが、ものづくり企業を結集する過程は人情溢れる物語でした。