2019年3月4日 更新

ボランティア休暇制度はどんな活動でも取れる? 人気があるのは?

大企業の半数が導入する「ボランティア休暇制度」を知っていますか?社員がボランティア活動のためにとった休暇を、会社が有給休暇とは別枠で有給扱いにする制度です。企業の導入事例や、どんな奉仕活動をする人が多いのか、人気のボランティア事例を紹介します。

gettyimages (32491)

2019.3.4

大企業の約50%がボランティア休暇を実施

gettyimages (32517)

独立行政法人労働政策研究・研修機構が昨年7月に発表した「企業における福利厚生政策の実態に関する調査」によると、有効回答数2809社の中で4.3%がボランティア休暇を導入していました。大企業に限ると導入率はもっと高くなり、経団連と「1%クラブ」が昨年6~8月に調査した「2017年度社会貢献活動実績調査結果」によると、2017年度は353社中178社、約50%がボランティア休暇制度を導入し、1社あたり約83人の社員がボランティア休暇をとっていました。
2020年に東京五輪の開催を控えた東京都は2018年度、500社を限度に導入企業1件あたり20万円を支給するボランティア休暇制度準備助成金制度を実施し、都内の中小企業にこの制度の普及を働きかけています。

「災害復旧・復興支援」が目立つ理由は?

gettyimages (32501)

ボランティア活動とひと口で言っても、学校や児童館での勉強の手伝い、福祉施設のお手伝いから途上国支援の国際ボランティアまでいろいろあります。ボランティア休暇をとった社員は、いったいどんなボランティアをやっていたのでしょうか?
厚生労働省は企業に制度の導入を働きかけるために「ボランティア休暇制度導入事例集」を発行しています。その導入事例で最も目立っているのが「災害復旧・復興支援」です。東日本大震災や熊本地震、北部九州の豪雨災害などの被災地で、農業支援、漁業支援、避難所のあと片付け、仮設住宅の清掃などを行っている姿が紹介されています。
経団連の調査では「ボランティア活動の機会を提供」を71%、「ボランティア活動の情報の提供」を61%の企業が行っていますが、災害復旧・復興支援は、そうした企業ぐるみのボランティア活動になじみやすいという特徴があります。社員に情報を提供して募集をかけて集団で支援に入れば、休暇の日程も参加者の安全も管理しやすい上に、復旧・復興に貢献しているという企業のイメージアップにもつながります。「地域の祭礼やイベントへの参加」「市街地や観光地や海岸の清掃」「山林での植林や間伐」なども、企業ぐるみで実施しやすいボランティア活動です。
個人単位でよく行われているのが「消防団への参加」です。消防団は定期的に訓練や講習を受ける必要があり、その日程にボランティア休暇を当てることができます。全国どこの自治体でも消防団員はなり手不足に悩み、防災計画に支障をきたしているほどなので、地域から歓迎されています。
おおまかには「会社ぐるみなど集団で行う」「アウトドア」「体力を使う」「地域社会貢献」「見てわかりやすい」ものが多い傾向です。

長期間の「途上国支援」や活動が見えにくい「インドアもの」ボランティアは広がるか?

gettyimages (32497)

「途上国支援」の国際ボランティアは、どうでしょうか? 経団連の調査では「ボランティア休職制度」の導入企業は全体の17%、「青年海外協力隊参加休暇制度」は16%にとどまっています。ボランティア活動に理解がある大企業でも、数日程度の休暇ならともかく数カ月やそれ以上の長期間にわたるものでは、話はまた別のようです。中小企業で数少ないボランティア休職制度の導入企業は、社長が青年海外協力隊の卒業生です。
19 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

時間管理のコツ〜時間の使い方を見直して生産性を高めよう

時間管理のコツ〜時間の使い方を見直して生産性を高めよう

仕事ができる人は時間の使い方も上手です。どんなに忙しくてもプライベートの時間を削ることなく、きちんとスケジュール管理して仕事を終わらせています。時間管理のコツをつかんで効率よく日々の業務をこなしましょう。
残業が多い人のための時間管理の方法|タイムマネジメントのコツ

残業が多い人のための時間管理の方法|タイムマネジメントのコツ

時間管理(タイムマネジメント)の具体的な方法が分かっていない人ほど、残業が常態化しがちです。周りを眺めると、キチンと成果を出しているにも関わらず、残業をほとんどせずにサッと退社してゆく上長や先輩はいませんか。彼らは間違いなく時間管理の方法・コツを心得ています。
仕事ができる人の時間の作り方|自分時間を確保して自己投資!

仕事ができる人の時間の作り方|自分時間を確保して自己投資!

時間の作り方が分からず、眼前の仕事をこなすだけで精一杯になっていませんか。終身雇用も年功序列も姿を消し、ビジネスパーソンも自己投資なしには生き残れない現状です。副業や勉強をしたくても、時間の作り方が分からず途方に暮れている方にこそ読んでいただきたい記事です。
有給休暇の義務化は4月から 時間単位で取得できればどう変わる?

有給休暇の義務化は4月から 時間単位で取得できればどう変わる?

4月から年次有給休暇の5日以上の取得が義務化されますが、消化の方法として2010年に導入された有休を時間単位で取得できる「時間単位有給休暇制度」があります。厚生労働省の調査では導入企業は18.7%にとどまりますが、導入事例やメリットに迫ります。
海外で活躍するには日本の伝統文化は必須の教養

海外で活躍するには日本の伝統文化は必須の教養

海外で活躍する国際人になるために必要なのは、日本の伝統文化を説明できることであると、国際交流にたずさわる人がよく口にします。その理由や、どんな知識をどこで身につければ良いか解説します。

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

STAGE編集部 STAGE編集部