もう自転車通勤はしていませんが、そうですねぇ、ライフスタイルは当時からあまり変わってないかもです。自分では強く「圧倒的努力」と認識しているわけではないです。それこそ「SHOWROOM」の仕事は熱中と夢中の真っ只中なので、あまり自分では圧倒的努力とは思ってないんですけどね。
子供の頃のドキドキが、共感を呼ぶ
STAGE編集部:仕事にどっぷり浸かっておられる前田さんですが、会社を育てること以外に個人的にやりたいことってないんですか?
無限にありますね!その一つを挙げるなら……スナックを日本中に1000個作りたい!キングコング西野さんと一緒にやっているのですが、既に30個はあるんじゃないかな(笑)。僕たちの考え方に共感した人が、全国津々浦々でママをやり始めてくれていて。僕、地方出張に行くと必ず現地のスナックを訪れるくらいスナックが大好きなんです。どう見ても流行ってなさそうな町外れの小さなスナックがなかなか潰れないのは、決して完璧ではないママを「自分たちが支えねば」と使命感すら覚える常連客たちの献身とコミュニティの賜物なわけで。すべてのファンビジネスの根幹はスナックにあると考えるくらい、スナックには惹かれてしまいます。
あとは、堀江(貴文)さんと西野(亮廣)さんと3人で始めている、DJのガイドが案内する「はとバス2.0」も実現させたいかな。あとは、移動式ミュージカル。ステージの上じゃなく、普通の商店街でミュージカルの劇団がフラッシュモブみたいな感じで移動してくるんです。そうそう、それこそ移動式スナックがあったら面白そう。
STAGE編集部:是非見てみたいです! もしかして前田さんの中では「移動」がキーワードだったりするんですか?
そうかもしれません。子供の頃って好きじゃないですか、電車とかバスとか移動する乗り物が。小さい時にワクワクしたことって大人になってもワクワクするよなって。そういうことですよね、自分が熱中できて、周囲から共感を得やすい事柄って。
STAGE編集部:それを仕事にしたいとは思わないんですか?
仕事、ではないかな。結局そこでお金を欲しいとは思ってないし。ただ、「わー、すごい、はとバス2.0共感できるわ〜」とか、「スナックいいよね」とか、共感する人が増えるほどお金が集まってくる、不思議な世界なんですよね、この世の中って。
STAGE編集部:なるほど! 最後に、前田さんにとって「お金」を一言で表すと?
そうですね、「共感の対価」にします。
お金は信用とも言えるんですが、「信用」という言葉よりも、共感の方がより「好き」というニュアンスが含まれている気がするので。
お金は信用とも言えるんですが、「信用」という言葉よりも、共感の方がより「好き」というニュアンスが含まれている気がするので。
「お金とは共感の対価。(前田裕二)」