2019年6月12日 更新

お金持ちが子供の教育を投資と考える3つの理由

お金持ちほど子供の教育には力を注ぎ、投資だと看做す傾向が顕著です。また、高学歴の子供の親はお金持ちが多い、というのも昨今の市井では広く言われることですね。これはどうしてでしょうか。お金持ちの子供教育のベースにある価値観・考え方を知っておきましょう。

2019.6.12

お金持ちが子供の教育を投資と考える理由その1:早期に始めるほどリターンが大きくリスクヘッジになる

お金持ちが子供に教育コストを投じるのを惜しまない実態を理解するために、最初に押さえておくべき考え方があります。それは、子供が早期に大きく稼げる能力のベースを身に付けておけば、人生での選択肢が増えて、長期にわたってコスト回収が可能となる、というものです。これは、金融商品への投資と同じ発想だと言えますね。そもそも、子供自体が稼ぐことには相続税が生じないですし、子供の稼ぐ能力が高まれば、一族の資産を増大させることにも貢献できます。
言わずもがな、親世代の老後への不安も緩和されますから、お金持ちが子供への教育コストを惜しまずに投下することは、不確実な将来へのリスクヘッジにもなる訳です。教育費に対しては非課税という現在の税制を鑑みれば、お金持ちの親から子供の頭脳へと、非課税で資産の移転が行われている、という捉え方も可能でしょう。まさに、「頭脳には税金はかからない」のですね。例えば、私の見る限りでも、華僑やユダヤ系のお金持ち家族は、例外なく子供の教育には熱心です。
良い教育環境を子供に与える目的での家族ぐるみの国外移住や、見込みのある子供に親以外の親族が教育資金を融通することも、日常茶飯事だと言えます。歴史上、彼らは居住国で白眼視されることも多く、理不尽に資産を制限・没収されたり、酷い場合には生命すら奪われたりする状況の中、何世代にもわたってサバイバルしてきました。「生き抜くためには優秀になるしかなかった。」「お金は奪われても、知識は奪われることがない。」お金持ちになった彼らは、子供への教育こそが最高の投資だと固く信じているようです。

お金持ちが子供の教育を投資と考える理由その2:能力の移転に贈与税はかからない

翻って、日本のお金持ち家族を眺めても、年間数百万円を使って子供にカリスマ家庭教師を付けたり、2年間で2,000万円以上の負担をして私費で子供を米国の名門大学にMBA留学させたりなど、一般家庭には難しい教育投資を行うことは珍しくありません。最近では、インターナショナルスクールへ通わせたり、スイスや米国のボーディングスクールへ留学させたりなど、子供に幼少期から多文化・多言語の教育環境を与える傾向が、日本のお金持ち家族にも見られるようになりましたね。
これは、「能力の移転は非課税であり、教育こそが最高の資産移転である、」というお金持ちの教育に対する価値観から生じる傾向だと言えます。加えて、親世代や先祖が努力・研鑽の末に今の資産を築いたのであれば、子供にも自らの手で大きく稼げるような能力を授けてやりたい、将来稼ぐためのベースになる力を子供のうちから付けて欲しい、と考えるのは自然な親心でもありましょう。
何より、日本の相続税・贈与税は世界的にも高率で、それぞれ最高55%にも達します。何も手を打たなければ、資産家クラスのお金持ち家系も3代で潰える、と言われる所以(ゆえん)です。私が前社でお世話になった上長は、元々は都内の閑静な住宅地に広い土地を所有していた家系でしたが、「オレで3代目だからもうお仕舞い、」と時折こぼしていました。相続税や贈与税として資産を大きく削られることを思えば、早めに子供に教育コストを投じることこそ、最も有効な資産移転となる訳ですね。

お金持ちが子供の教育を投資と考える理由その3:学問以外の貴重な副産物を得られる

お金持ちの家族は、早期の英才教育やインターナショナルスクールでの多文化教育、ボーディングスクールでの自制・リーダーシップ教育、MBA教育など高額でも質の良い教育環境を子供に与える傾向があります。先にも触れた通り、華僑を始め中華文化圏のお金持ちの場合、子供の教育のために国外に居住地を変えることすら一般的ですし、米国の富裕層が教育に投じるコストは、子供1人当たり約2億円にもなるとされます。
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