いつも遅くに寝ている人が無理して早く寝ようとしても眠れません。だから、最初は眠くても無理に早起きして早寝ができるようにするといいでしょう。生活時間を朝にシフトするだけなので、外国へ行ったつもりで早起きするのも1つの方法です。
それとしなければならないことを朝に持っていくと、辛さの二重奏になって起きられません。そこで、英語を勉強するとしたら外国人の彼女を作りたいといったように、まずは下心からでも良いので心からワクワクすることを想定して始めるのが効果的です。
STAGE編集部:池田さんは朝一でどんなことをしていますか。
子どもが生まれるまでは4時から9時まで丸々自分の時間で、本を読むなど好きなことをしていました。今は子どもが起きてくることもあるので、主に原稿の見直しや映画の視聴など子どもが起きて作業が中断されてもいいことをしています。それと自分が今後どういう道を進みたいのか、何をやりたいのかなどを再確認する時間にしています。忙しいとつい、忘れてしまいますからね。
朝の時間は緊急ではないけれど重要なことや、自分が心から楽しいと思えることをやるべきだと思います。忙しさにかまけて後回しにすると結局、できなくなってしまいます。
朝活手帳とモーニングページで働き方改革を
STAGE編集部:朝活手帳とモーニングページというミニノートを使っているそうですね。
モーニングページは朝起きて思いついたことを毎日3ページぐらい書き込んでいます。3カ月に1度くらい見直すと、よいアイデアが書き込まれているのを見つけることがあります。例えば、すごくイライラしたことを書き込むと、原因は嫉妬だとかなぜそう感じたのかが分かり、自分を客観的に分析できたりします。だから、これはおすすめです。
モーニングページと並行して朝活手帳をつけています。今日は何をするか、今週、来週はどうするかという計画を立てるわけです。月曜日には今週、連絡したい人や進めたいプロジェクト、将来の目標などをテーマとして書き込みます。朝活手帳に書き込んだことを1日かけて消化していく感じになります。
STAGE編集部:働き方改革で業務時間が減ると、朝や夜の時間の使い方が重要になると思いますが、その点についてはいかがでしょうか。
実質の作業時間は減るでしょうが、考える時間は増やさないといけません。単純事務作業がAIなどの先端技術で賄えるようになっても、創造性を持つ仕事をこなし、イノベーションを考えるのはやはり人間の役割です。
それと今後、副業がどんどん広がっていくでしょう。でも、副業で自分の時間を切り売りすると、ブラック企業同然になってしまいます。そうならないように、空いた時間を活用して自分の専門とする能力を提供する方法を考えていかないといけないでしょう。