日本に戻って外資系金融業界や総合商社に就職希望であれば、選考で有利になる教育投資とは言えそうです。また、アメリカやカナダ、イギリスなど英語圏への留学だけではなく、最近は香港や台湾など中国語圏に正規留学して教育を受ける富裕層の子弟も珍しくありません。ちなみに、中国語圏のMBA教育の評価は世界的に急上昇しています。私のかつての職場であった某総合商社のMBA留学でも、アイビーリーグなどの伝統的ビジネススクールに加え、中国でトップとされる清華大学などへも社員を送っています。
加えて、一部の富裕層では、小学校・中学校レベルからスイスなど治安や生活環境の良好な海外で教育を受けさせる兆候が見えてきました。富裕層向けの「ファミリー・オフィス」サービスを提供する企業では、スイスの名門ボーディングスクールであるル・ロゼやブリアモンなどと提携して、子供向けの教育・留学支援を行っているところもあるようですね。世界で通用するアントレプレナーになるための素養を国内の教育で身に付けられない実態は、富裕層の子弟教育にとって大きな問題となりつつあるのです。
お金持ちの財布の中身は? 3つの共通点から考える
お金持ちの財布の中身と聞いて何をイメージしますか? 帯封付きの札束? ブラックカード? もしくは、高級ホテルの会員証? 長財布にこだわるのはお金持ちに憧れる人間で、本当のお金持ちの財布自体には共通点がありません。それでも、中身には明らかな共通点が見て取れます。