自動車メーカーが大同団結するプロジェクト
個人の移動を最適化するためにさまざまな移動手段を活用し、ICTを活用して利用者の利便性を高めるMaaSは、ヨーロッパでは2016年に「Whim」がフィンランドでサービスを開始し、英国やベルギーでも行われています。日本でこのMaaSのサービスの本命プロジェクトと目されているのが「モネ・テクノロジーズ(Monet Technologies)」です。
2018年9月、ソフトバンクとトヨタ自動車が共同で設立し、2019年3月には日野、ホンダ、同年6月にはいすゞ、スズキ、SUBARU、ダイハツ、マツダと資本・業務提携を結び、「日産・三菱・ルノー連合」以外の国内メーカーが勢揃いしました。それ以外の参加企業は6月で200社を超え、豊田市、横浜市、福山市、伊那市、加賀市など地方自治体とも協定を締結しています。交通にとどまらず、その地域の医療や飲食などのサービスとの一体化も目指しています。
参加企業で組織する「MONETコンソーシアム」からは、自動運転を活用したオンデマンド自動販売機、移動する「バー」、移動型のヘルスケアサービスなど、斬新なアイデアが次々と飛び出しています。
この「モネ」は将来、交通インフラ、MaaSの守備範囲を超えて、社会の基本的なサービスインフラになっていくかもしれません。
この「モネ」は将来、交通インフラ、MaaSの守備範囲を超えて、社会の基本的なサービスインフラになっていくかもしれません。
Uberがお手本?高齢者ドライバーが送迎してくれる「ささえ合い交通」
高齢者ドライバーによる痛ましい死亡事故が起きて運転免許証の自主返納が話題になっていますが、京都府京丹後市には高齢者ドライバーが高齢者をマイカーに乗せて送迎する「ささえ合い交通」があります。電話で依頼でき現金払い可のアナログなUberです。