成功する投資家の荒れ相場での心得とは

「額歴」がぐんぐん上がる経済ホットレ
足元は戻り歩調となっている株式市場ですが、米中貿易問題、英国のブレグジット問題、それにじわじわと広がる欧州経済への警戒など不安材料に事欠きません。このような不安材料を抱えた荒れた相場に立ち向かうための心得とは。
2019.2.22

次の主役探し

2018年末から荒れた相場が続いています。米中貿易戦争の交渉に関するニュースで株価は上下し、パウエルFRB議長のコメントやFOMC議事録の内容で金利が上下するなど、未だに不安定な相場が続いています。
こんなときは、相場から離れたいというような話を聞くことがありますが、このような時こそ成功した投資家は活用してチャンスを築いています。
では、どのような心得でこのような相場に臨んでいるのでしょうか。そもそもですが、なぜ荒れ相場になるのでしょうか。ごく簡単にまとめると、
1)今までの相場を牽引してきた主役の業績や将来性に陰りが見えているから、
2)相場の転換を示唆する環境の変化やシグナルがいくつか見られるから、
です。
このような状況下で、今後も相場の中心を担ってきた企業に引き続き主役を任せられるのでしょうか。実は、これについてはかなり慎重に見極める必要があると思います。それは、歴史的にみてもこのような荒れ相場では、徐々に次の主役が台頭し始め、一方で今までの牽引役が徐々にフェードアウトする傾向があるからです。
では、みなさんが一番興味がある主役から落ちていく企業の見分け方法についてお伝えします。
いくつもの方法がありますが、その中の一つに好材料への感応度で判断する方法があります。まずは、これまで相場を牽引してきた主な企業を自分でいくつか選び出してみてください。そして、その企業にとってとても良いポジティブニュースが流れたときに株価の反応を確認してください。その時の感応度、つまり反応が他の企業と比べてどうか。もし、その企業が良いニュースに対して感応度が低くなっている場合、つまり反応が鈍くなっているときは、その企業は相場の主役から徐々にフェードアウトしている可能性があります。
そのように感じたら、この企業に取って代わる主人公を探しだすチャンスです。このようなスクリーニング手法は、相場全体が堅調なときに行うのは難しく、このような荒れ相場だからこそできる手法です。成功する投資家は、「次の主役探し」を荒れ相場で行い、下げた局面できちんとチャンスを掴んでいきます。

企業業績や経済動向だけではなく人の動向の変化に注目する

荒れ相場で勝ち残るには、いつもよりファンダメンタルズを重視すると良いでしょう。そのため、多くの投資家が企業業績や経済動向に注目をしますが、それに加えて重要視してほしいことがあります。それは、「人の動向、行動の変化」です。
相場が荒れているときは、ほぼ間違いなく経済環境が変化しているときです。そして、経済環境が変化すれば人の動向に影響を与え行動が変化します。そのため、成功する投資家は、長く付き合っている友人や家族の動向に目を配り変化を見逃さないようにしています。ではどうして自分の行動の変化で確認しないのでしょうか。それは、自分でわかっているようで自分の変化がわからないことを知っているからです。だから、身近な人で確認することが多いようです。
では、具体的にどのようにして変化を感じ取るのでしょうか。
一つの例として、
景気の見通しについて不透明感がある中で友人や家族が、
1)それでも消費を増やしているもの
2)それでも利用を始めた、増えたもの
3)なにかの出現により多くの物を無くせたもの、こと
4)便利という口コミで始めたもの
などを見逃さないようにします。
そして、この4つのことで、もしわたしたちのライフスタイルにも変化を与えるようなことがあれば、これから新しい大きな流れができる可能性があります。その時は、これに関する企業をトコトン調べ見つけ出し、荒れた相場の中でその芽、企業に投資をしていきます。荒れた相場だからこそ出会うチャンスです。そこにはチャンスが広がっていることを是非覚えておいてください。

渋谷 豊

ファイナンシャルアカデミー総研代表 、ファイナンシャルアカデミー取締役

シティバンク、ソシエテ・ジェネラルのプライベートバンク部門で約13年に渡り富裕層向けサービスを経験し、独立系の資産運用会社で約2年間、資産運用業務に携わる。現在は、ファイナンシャルアカデミーで取締役を務める傍ら、富裕層向けサービスと海外勤務の経験などを活かした、グルーバル経済に関する分析・情報の発信や様々なコンサルティング・アドバイスを行っている。慶応義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)修了。
ファイナンシャルアカデミーグループ総研 http://fagri.jp/
ファイナンシャルアカデミー http://www.f-academy.jp/

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