「立ち上げが得意な半面、育てるのは苦手で、悪くいうとやりっぱなしみたいな感じでもあったのですが、世の中、立ち上げる人の方が希少価値が高いということが分かってきたのもその頃です。」
仲さんが、自身の持つ無から有を生み出す能力(ゼロイチ)に、自覚した瞬間だったのでしょう。Facebook日本法人立ち上げ時にも、アメリカから来たスタッフがサクサクと決断する姿に触れて、大きく影響を受けたと言う仲さん。
自らを立ち上げ屋気質と語る彼女ですが、日本人の得意技が模倣して発展させることであるのに対し、彼女のスタイルはまさにゼロイチ、大きく違いますね。
これから増える形との予測も?様々な波紋を呼んだウォンテッドリー IPO
「Wantedly」の運営会社ウォンテッドリー株式会社のマザーズ上場が、2017年8月10日に承認されました。
HRtech(ITテクノロジーによる人事業務をすること)の雄と呼ばれ、かねてから注目された企業の上場でしたが、その上場スタイルに賛否が集まったのです。批判的なブログが一時閲覧不可になったりと話題になりましたが、ここでは批判に対して彼女の経営手腕を評価するブログを紹介します。
「WantedlyのIPOを現役CFOが勝手に斬る!」
①ダウンラウンドによるIPO
買い付けより公開時の株価が下がっていれば、普通は株主の大反対にあい上場は見送られます。しかし、今回のIPOの優先は株主の理解を得られたと見られるので問題が無いこと、またその後の資本準備金の扱いや株の買い付けの仲さんの手腕を「さすがゴールドマンサックス出身」と評価しています。
②従業員の株式保有比率が低い
創業の貢献度に鑑みると妥当ではないかという意見です。
③4000万という少額の調達金額
こちらについても擁護があり、IPO時の時価総額40億円は、彼らにとって想定外に低い評価であったとの意思表示ではないかと言います。