すべてはこれを達成するためにありました。お金を貯めることがゴールだったのではなく、好きな勉学にはげむための手段だったのです。そのための元手は給料だけでは足りなかったでしょう。
だから、本多静六は教員仕事のかたわら、嘱託で造園や植林業のコンサルタントをし、磨いた知識を活かしてライター仕事にもはげんだといいます。
彼が生涯で書き残した本は370冊にも及びますが、これも「1日1ページ書く」という決まりを自らに課し、毎日コツコツ、愚直に書き続けることで達成したものです。
「コツコツ」こそ王道。「コツコツ」こそ近道
静六は「日本のウォーレン·パフェット」と呼ばれます。
その名は、彼が貯めたお金の多くを投資に回したという事実に起因します。日本の近代化時代を生きた彼が投資した企業は、鉄道やガス、製紙、ビール会社、鉱業、銀行、セメント、電気など30業種にわたりました。インフラ株を中心に、株を長く保有する長期投資のスタイルをとっていました。
その名は、彼が貯めたお金の多くを投資に回したという事実に起因します。日本の近代化時代を生きた彼が投資した企業は、鉄道やガス、製紙、ビール会社、鉱業、銀行、セメント、電気など30業種にわたりました。インフラ株を中心に、株を長く保有する長期投資のスタイルをとっていました。
本多静六の投資は、山林の保有にまで及んでいます。現物資産です。当然、買った当初はただの山が価値を持つことはありませんでしたが、街で建築ラッシュが起きれば木材の供給源になり、大きな利益を生んだといいます。
本多静六が40歳になるころ、株の配当+預金の利息から得るリターンは大学からもらう給料を逆転していました。当然ここには、何度かお話しした投資元本に対する「複利効果」が働いていることを見逃してはなりません。
15年続けただけで、これだけの結果を出せる。
勇気が出てきたのではないでしょうか? 本多静六の著書『私の財産告白』
にはこうあります。
にはこうあります。
「とにかく金というものは雪だるまのようなもので、初めはホンの小さな玉でも、中心になる玉ができると、あとは面白いように大きくなってくる」
その大きな財産を築いた本多静六の人生は、貯金も執筆も、常に「コツコツ」
と供にありました。才能はマネできませんが、この姿勢は、誰にでもマネのできるものだと思います。
と供にありました。才能はマネできませんが、この姿勢は、誰にでもマネのできるものだと思います。
こんな人生を送った伝説の投資家が日本にいたことを忘れないでください。
インベスターZが示唆する「IPO株はお値段以上」【インベスターZ祝ドラマ化特別企画】
公募価格3,000円、初値5,000円。6月19日、満を持して東証マザーズに上場したメルカリの株価です。午前11時すぎについた初値は、公募価格を67%上回る大幅上昇となり、その後、一時6,000円まで上昇。終値は、初値を300円上回る5,300円となりました。