2018.2.19
一般的な常識にダマされてはいけない
この本を読む前、あなたが考えていた常識とは、どのようなものだったでしょうか?
「指定席はもったいないから、自由席にしたほうが得だ」
「住宅ローンは、利息分を払わないといけないから早く返すべきだ」
「税金を払うのはムダだから、積極的に節税をするべきだ」
「住宅ローンは、利息分を払わないといけないから早く返すべきだ」
「税金を払うのはムダだから、積極的に節税をするべきだ」
そのような一般的に常識と言われていることを、あえて壊していき、新しい思考に変わっていく本にしたいと思い、この書籍の執筆を始めました。
実際に書き始めてみると、常識と思っていることをあえて壊し、非常識なことを正しい知性として説明することの難しさの壁にぶつかりましたが、事例をたくさん用いることで、その壁を乗り越えられました。この本を読み終えられた読者の方には、長期的視点で見ると何が「正しい判断」か、という考え方を理解していただけたのではないかと思います。
私がこの本で一番伝えたかったこと。
それは、目先の小さな損得にこだわっている人と、長期的な視野を持って物事を見る人の間では、まるっきり、お金の常識が変わってしまうということです。この視点の違いを「お金の教養STAGE」というフレームワークを用いて、私はファイナンシャルアカデミーという金融経済教育を行う学校で教えています。 「今まで自分が常識だと思っていたことが、視点を変えると、じつはそうではなかった」と発想を転換する人をひとりでも多くつくりたいと思って、私はこの本を執筆しました。
お金の扱い方を知るには訓練と勉強が必要です。幼い頃から身についたお金の常識というものはなかなか外れません。この本で描かれた12のシーンを想像して、新しいお金の常識を頭のなかに入れる準備をしてください。あなたが、これからの人生の選択場面において、できるだけ広い視野を持って選択ができるようになることを願っています。
最後にもうひとつ、「お金の教養」という学問の啓蒙をしているなかで、お金の判断が人生を大きく変える、と感じています。
本来、お金とは、あなたがしたいことを実現させるための道具です。「世界一周旅行に行くのはお金がかかりすぎるから、やめよう」「この資格の勉強をしたいけど、今はお金がないからあきらめよう」などと考え、目先のお金を失うことを恐れて、人生にとって大切な機会をみすみす失ってはいけません。お金だけを残して、不満足な人生を送っては本末転倒です。
誰もが自由に世界を広げ、才能を活かすことができる。お金はそれをするためのガソリンです。
誰もが自由に世界を広げ、才能を活かすことができる。お金はそれをするためのガソリンです。
お金は、あなたの行動を制限しない。あなたの行動に翼を与えてくれるものなのです。