年末の残業を頼むときのお作法・頼まないでサインの見分け方

美しく生きる人のお金の作法
年末忙しいですね。業務を前倒ししているところに、仕事の棚卸しも回ってきて…その上、プライベートの予定もたくさん。年末は残業シーズンでもあります。上司にどんな風に残業を頼まれましたか? もし、あなたがマネージャーだったとして、部下に仕事を頼むときはどうするでしょう?
2018.12.25

嫌がられずに急な残業を頼むには?

定時間際になって、急ぎの仕事が入った。繁忙期にはよくあることです。部下に手伝ってもらえるととても助かるけど、果たしてお願いしていいものか。
男性の部下になら「これ、急ぎで頼むよ」とお願いしたり、「急ぎの仕事があるんだけど、今日予定ある?」と単刀直入に聞いたりできるかもしれません。でも、女性の部下に場合は実に微妙です。とはいえ、悩んでる間にもタイムリミットは迫ってくるので、とにかくお願いしてみることが先決です。
ただし、大事なのはお願いの仕方。こんなときこそ、「命令」ではなくて「助けて」モードを発動するべきです。定時間際、女性部下は突然の上司の声かけに身構えているはず。「急ぎでお願いしたい仕事があるんだ。助けてもらえないかな」と母性本能にうったえかけましょう。また、「予定ある?」という質問をしないこと。肝心なのは、あくまで残業ができるかできないか。相手に予定があるかないかを確認する必要はまったくないことを忘れないでおきましょう。それでも断られた場合は仕方ありません。よほどのことがない限り、身を引くのが賢明です。
緊急事態のときはさらに一押ししてみてもよいでしょうが、「仕事なんだから、やってもらわないと困る」「なんで手伝えないの?予定があるから?」といった切り返しは絶対に避けてください。「困ったなぁ。助けてもらえるとうれしいなぁ」という姿勢を貫くことが大切なのです。

残業を頼んでいいとき、ダメなときの見分け方

「予定ある?」が NGワードなように、女性部下と一緒に仕事をするうえでは「プライベートにどこまで突っ込んでよいのか」という距離感を気に掛けてください。残業を頼みたい、休日出勤を頼みたいと思っても、プライベートに関わる部分なのでなかなか言い出せないという男性は多いですが、なんといっても本人に確認するのが一番。これ以上にシンプルな方法はありません。
しかし、女性がサインを出していることがあります。
たとえば、いつもと違うファッションや髪形のとき。こうした場合は、デートや合コンなど特別なイベントが控えてる可能性が大。特に、いつもはラフな格好の女性が、胸元が開いた服やピンクのワンピースを着たり、いつになく化粧がバッチリなときは、何か大事な予定があると勝手に判断しても間違いではないでしょう。もうひとつ、大きなヒントになるのが、荷物です。出勤バッグとは別に、大きなビニールバックや紙袋を持っているときは、帰りにスポーツクラブや習い事に行こうと予定しているかもしれません。スマホのやりとりにも注意を払ってみてください。退社時間が近づくにつれ、頻繁に誰かと連絡を取り合っていたり、電話をしにフロアを出ていく場合も予定ありのサインといえます。
もちろん、こういった兆候があったからと言って、絶対に仕事を頼んではいけないということではありません。それに、ピンク系に服を着て、メイクも直して、しきりにスマホをいじってたけど、試しに残業を頼んでみたらあっさりOK!という可能性もあります。でもこうしたサインを見逃さずにチェックしておくことで、成功確率を上げ、戦略を練ることができます。

上司は部下の残業に付き合うべきか?

残業は上司が部下にお願いするケースばかりではありません。部下のほうに仕事が立て込んでいて、自主的に残業するケースも数多くあります。こうした場合、やはり上司は部下の残業に付き合うべきなのでしょうか。
仕事の内容や納期といった個別の条件にもよりますが、原則的には自分の仕事に目処が立ってるのであれば、付き合う必要はないと思います。
自分の部下といえども、いったん任せた仕事は、当人が責任を持ってやるべきこと。残業に付き合うのが上司としての責任ではありません。上司としてやるべきは、一緒に時間を過ごして気を紛らわせてあげることではなく、できるだけ残業をせずに済むように、仕事の効率アップや進行管理能力を磨くためのバックアップを行うことではないでしょうか。
もしも、女性がオフィスに1人残らなければならない場合は話は別です。物騒な世の中、セキュリティのしっかりしたオフィスでも、何かあったら上司の管理能力が問われます。こういう場合は、手伝ったり、翌日に回しても大丈夫なように調整したりと、いらぬリスクを回避するための策を講じるようにしましょう。

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大竹のり子

ファイナンシャルプランナー、株式会社エフピーウーマン代表取締役

出版社の編集者を経て2005年4月に女性のためのお金の総合クリニック「エフピーウーマン」を設立。 現在、雑誌、講演、テレビ・ラジオ出演などのほか、『お金の教養スクール』の運営を通じて正しいお金の知識を学ぶことの大切さを伝えている。『なぜかお金に困らない女性の習慣』(大和書房)、『老後に破産しないお金の話』(成美堂出版)など著書は40冊以上に及ぶ。ファイナンシャルアカデミー取締役。一般社団法人金融学習協会理事。http://www.fpwoman.co.jp/

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