物事は始めることよりも継続して行くことは困難であり重要です。使っていて着ていて、楽しいと感じられるモノの力を最大限借りる。そんなモノとの付き合い方があってもいいのではないでしょうか。
モノマリストという生き方
本著には、著者にとってのモノ選びのマイルールがいくつか紹介されています。その中に「1ジャンル1アイテム」というものがあります。それは、物欲にまかせて量を欲するのではなく、納得のいく逸品を1つ決めて行く考え方です。
このルールの性質上、新しく何かを買ったら一つ前の世代のモノは捨てなければなりません。それゆえに、買い換える必要が本当にあるのか、どこが優れているのかということを考え抜く。一つひとつふるいにかけて洗練させていくことで、いつしか自然に優れた愛着があるモノが揃っていくようです。
さらに、「長く使えるモノを選ぼう」ということもマイルールの一つ。極力シンプルで、オーソドックスで、トラディショナル。耐用年数だけではなく、長く使っていて飽きがこないかなど、流行りに踊らされないこともポイントであるといいます。
一つのモノに真摯に向き合い、愛を持ってその魅力を語るモノマリストという生き方。厳選した愛すべきモノたちは、きっと人生を豊かに彩ってくれることでしょう。
タイトル: 人生を変えるモノ選びのルール
著者: 堀口英剛
発行: ポプラ社
定価: 1,404円(税込)
著者: 堀口英剛
発行: ポプラ社
定価: 1,404円(税込)
「ミニマムな暮らし」という現代の流行を考える
音楽も映画も書籍も、もはやすべてデータとして保存が可能な時代。モノを所有せず、身の回りはできるだけすっきりと、というスタイルがじわじわと浸透しつつあります。その潮流について心理学者のマッテーオ・ランチーニが語ります。