必要なお金の見通しがたっていると、気持ちにも余裕が生まれてくるものです。自分のお金を自分でコントロールできるのですから。
ストレスもお金の敵
ムダ遣いは「予定のない時間」のほかに「ストレス解消」も大きな原因です。人と関わりながら生きていれば、ストレスはたまるのが自然です。上手にストレスをコントロールする意識を持つために、支出を伴わない、ストレス発散方法を見つけて、こころのケアをすることも大切。「支出の把握」と合わせて習慣にすれば、お金の使いすぎを防げます。「ストレス発散のため」「自分へのご褒美!」と理由づけて買い物や美容、旅行に夢中になっては本末転倒ですよね。お金をできるだけかけずに、自分の心を満たす方法はないかな?と考えてみてはいかがでしょうか。
ストレスを解消できる方法は人によって違います。香りで癒やされる人なら、お気に入りのアロマを焚いてみる。体を動かすことでリフレッシュできる人は、土曜の朝のヨガレッスンに通ってみたり、温泉好きなら近くの銭湯に出かけたりしてもいいかもしれません。ちょっとリッチな美容成分が入ったパックを楽しみにしたり、家中を拭き掃除でピカピカにして、住まいも心もスッキリ!というのもよさそうです。そんな手軽にできるストレス解消の習慣を、週に1回くらい5分でよいので取り入れてみてください。
こころを整えると、お財布も健やかに整っていきます。
行動×支出イメージを「1日単位」から続けてお金の教養レベルを高めていくと、月単位、年単位、10年単位とより大きなスケールでお金の流れが把握でき、人生全体の資産運用が効率的にできるようになっていきます。お金に振り回されない生き方を目指しましょう。
「毎日1分、支出を意識する」「週一5分、リセットタイムを作る」
このプチ習慣を身に着けて、“ゆとり”ある毎日を過ごしてみませんか?
このプチ習慣を身に着けて、“ゆとり”ある毎日を過ごしてみませんか?
大竹のり子
ファイナンシャルプランナー株式会社エフピーウーマン代表取締役
出版社の編集者を経て2005年4月に女性のためのお金の総合クリニック「エフピーウーマン」を設立。 現在、雑誌、講演、テレビ・ラジオ出演などのほか、『お金の教養スクール』の運営を通じて正しいお金の知識を学ぶことの大切さを伝えている。『なぜかお金に困らない女性の習慣』(大和書房)、『老後に破産しないお金の話』(成美堂出版)など著書は40冊以上に及ぶ。ファイナンシャルアカデミー取締役。一般社団法人金融学習協会理事。http://www.fpwoman.co.jp/