2017年11月16日 更新

「僕としては、こうなるきっかけをずっと求めていた」第10章[第18話]

元銀行員の男が起業をして、一時は成功の夢をつかみかけたが失敗する。男はなぜ自分が失敗したのか、その理由を、ジョーカーと名乗る怪しげな老人から教わっていく。"ファイナンシャルアカデミー代表"泉正人が贈る、お金と人間の再生の物語。

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2017.10.27
 僕にとって、今まで老人から聞いた話は心に響くものばかりだった。特に借金については、見方を変えられた気がする 。僕のこれからの話を聞いたら、老人は笑ってしまうかもしれない。だけど、僕はこの老人には正直にすべてを話そうと決めた。
「僕と大谷は五〇〇万円ずつを出し合い、これから先の計画のステップを決めました。

1ヵ月〜3ヵ月 業界研究

4ヵ月~7ヵ月 具体的な立地条件を決め、開店準備を整えること

8ヵ月〜11ヵ月 仕入れ先の選定やスタッフの雇用

12ヵ月後 開店オープン

 まだ、何も始まってませんが、計画だけは先行して立てたのです。計画を立てなければ、現実化もおぼつかないし、何よりも銀行をやめて、独立することを妻に説得するには、しっかりとしたビジョンを示さなければいけないと思いました。五〇〇万円は、ギリギリ僕ひとりで何とか用意できる額でした。
 一番最初に僕らが手をつけたのは、業界研究です。
 もともと、僕が勤めている銀行の支店には、飲食業の顧客は少なかったのですが、わりと大きな飲食チェーンがふたつありました。その顧客データをくまなくチェックすると、あることがわかりました。
 飲食は、チェーンであっても店によって売り上げに大きく差が出ます。
 工業製品のように正確な売り上げ予測は立てづらいですが、立地や業態、扱うメニューの組み合わせによって、ある程度、予測が立てられることがわかりました。たとえば、Aという立地は家賃が高いけど、人通りが多いからその売り上げで十分家賃分はカバーできる。またBという立地だと、住宅街で家賃も安いけど、単価が低いメニューばかりだと利益がでない、などです。細かく挙げればキリがありませんが、様々なパターンがあることがわかりました。
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 おにぎり屋の商売のポイントはふたつありました。

・テイクアウト型

・小さな販売スペースでも開業可能

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