2019年2月26日 更新

生まれながらの弱々しさが起業に役立った。<高橋晋平・おもちゃクリエーター/株式会社ウサギ代表>

累計335万個以上売り上げた玩具「∞(むげん)プチプチ」の生みの親であり、現在は株式会社ウサギ代表・おもちゃクリエイターの高橋晋平さん。一般的な起業家のイメージとは少し違うかもしれません。人生を楽しく、おもしろく生きていくコツはあるのでしょうか?

僕は自分の会社を大きくするつもりもないし、不良みたいな怖い相手とは絶対に仕事をしないし、優しい人とだけ仕事をします。今社員は総勢2人ですが、身の丈に合った働き方だなと思っています。自分が心身ともに健康であることを理念として、仕事を組み立てて4年間やってきました。だから、しんどくありません。これがもし、僕が「世の中に革命起こしてやるぜ」とか言って、大きく投資したりお金を借りたり、人もいっぱい雇うみたいなことをやると、精神がきつすぎて本当にダメだと思うし、生きていけないと思います。生まれながらの弱々しさが役に立ってるんです。うちの会社の経営理念は「健康第一」と、仕事相手の方々にはまず話すようにしています。自分と相手、両方の健康が第一ということです。
STAGE編集部:目から鱗です。

「仲良くいるために一緒に仕事はしない」という働き方は発明だ

STAGE編集部:株式会社ウサギの運営はどうなっているのですか?
株式会社ウサギの社員は2人なんですけれども、2人とも代表取締役で2人とも代表権を持っているんです。もう1人はトーマスという8歳年下のハーフの子で、仕事がまったく違う。それぞれがソロ活動していて、1つの会社を共有するユニット的会社、シェアリング会社のようなやり方をしています。そして、絶対に一緒に仕事をしません。仮に相手がやれそうなことが来ても一緒にしない。現実世界で2人同時には表れないんです。たまにお茶したりとか、ウェブ上のみで絡んだりとかだけです。
お互い1人事業部として自分の口座を持って仕事をしているし、リスクヘッジで完全に税金を折半していて、お金で絶対にモメません。仕事も一緒にしないからモメません。ずっと仲がいいのを保つということが、僕にとって非常に重要だったので。最初は一緒に仕事をやろうかという話もしていたんですけど、それはやめようと。
 僕が勝手に思ってるんですけど、彼は僕にとって用心棒みたいなものでもあり、肉体も強靭ですし、悪い人が来た時に撃退してもらうお守りのようなパートナーでもあります。
STAGE編集部:ウサギという社名については?
相方のトーマスが「アリスインワンダーランド」って映画由来でつけたんですけれど。不思議の国のアリスのように、世界が裏と表あって、僕らはそれぞれ別世界にいるんだということでも説明しています。一方、僕は寂しいと死んじゃうところが由来だとも言っています。実は、トーマスと僕で会社の「ウサギ」のロゴも違うんです。相方はカッコいいセンスのクリエーター仕事なのでカッコいいウサギの方がいいし、僕は笑えるおもちゃだからシュールなウサギじゃないとダメ。それぞれ違うウサギロゴなんです。
うちの会社の働き方はすごい発明で、ウサギっていう社名も現時点での最高傑作だなって思っています。

高橋晋平

株式会社うさぎ代表/おもちゃクリエイター
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