ひとりでワインを選べるようになる方法

レストランやワインショップで、その日の気分に合わせてさらりとワインを選ぶことができると非常にスマートです。 もちろん異性の貴方を見る目も変わるかもしれませんし、それ以上にワインを自由に選ぶことは貴方自身のライフスタイルを豊かにしてくれます。

2018.6.16
ワインの味わいは地域により実に様々です。
口腔で花束が爆発したかのように華やかな香りが広がるものもあれば、しっかりとした骨格と力強さを持つにもかかわらず、どこか沈鬱で心に寄り添ってくれるものもあります。
ワインを自由に選ぶための第一歩は、地域ごとのワインの味わいの違いを知ることです。
地域ごとの特徴を知り、その上で自分自身の好みを把握することで、貴方は自由自在にワインを選ぶことができるようになります。
この記事では、世界的に有名な3つの生産地をとりあげ、赤ワイン選びのコツを解説します。

生産地ごとの味わいのイメージを持とう

ワインの味わいは、用いられるぶどう品種、ぶどうの生産地、ワインの造り手の醸造方法などにより千差万別です。
ワインの味わいに変化を生むすべての要素を理解することは難しいため、今回は赤ワインについて、世界的に有名な3つの銘醸地で生産されるぶどう品種の違いに注目してみましょう。
世界の地域ごとに著名なぶどう品種があり、それを用いてワインが作られているイメージが頭の中に出来上がると、生産地から自分の好みのワインを選ぶことができるようになります。
今回は世界的に大変に有名な赤ワインの生産地を3つとりあげます。

フランス ボルドー地方:カベルネ・ソーヴィニヨン

ボルドー地方はフランスの南西部にあります。
こちらではカベルネ・ソーヴィニヨンというぶどう品種を用いた荘厳なワインが造られています。ボルドー地方のカベルネソーヴィニヨンは渋みのもとであるタンニンを豊富に含み、ブルーベリーや熟したプラムを思わせる濃厚な果実味と、どっしりとした力強いボディを持つワインを造ります。
それはフォーマルなスーツを着込んだ偉丈夫とも形容されるワインであり、その荘厳さは世界中で多くの愛好家を生んでいます。また非常に力強いワインなのですが、味わいがどこか内側に向かうイメージがあり、ある種の冷淡さも持っています。ボルドー地方のカベルネ・ソーヴィニヨンで造られるワインは、まさに落ち着いた大人の赤ワインです。
力強く、冷淡で、渋みが強いボルドー地方のカベルネ・ソーヴィニヨンワインは脂の多い牛ステーキとよく合います。お肉の旨味と脂が、ワインの渋みとボディに溶け込み、この上ないマリアージュを楽しむことができます。

フランス ブルゴーニュ地方:ピノ・ノワール

ブルゴーニュ地方はフランスの東部にあります。かの有名なロマネ・コンティが生産される地域であり、フランスでは上述したボルドー地方と双璧を成すワインの銘醸地です。
ブルゴーニュ地方ではピノ・ノワールというぶどう品種を用いた可憐なワインが造られています。ブルゴーニュ地方のピノ・ノワールは渋みが少なく、繊細で華やかで、ラズベリーや木苺を思わせる果実味と、圧倒的な香りを持つ赤ワインを造ります。
それは豪華なドレスを着た麗しい美女とも形容されるワインであり、その可憐さは、ブルゴーニュ地方のピノ・ノワールしか飲まない!と宣言する人を生み出すほどです。フランスの寒い気候で育ったピノ・ノワールは可憐でありながら、真ん中に一本の芯が通った高貴さを併せ持ち、どんな空間をも上品に彩ってくれるワインです。
ブルゴーニュ地方のピノ・ノワールは香りが強いジビエと抜群の相性を持ちます。熟成したピノ・ノワールにはなめし革のような香りが現れ、妖艶で瀟洒なマリアージュを楽しむことができます。

イタリア トスカーナ地方:サンジョヴェーゼ

トスカーナ地方はイタリア中部に位置します。この地方はイタリアで最も有名な赤ワインを造る銘醸地の1つです。
トスカーナ地方ではサンジョヴェーゼというぶどう品種を用いて赤ワインが造られています。サンジョヴェーゼはそのほとんどがイタリアで造られており、他の国と地域では飲むことができない個性的なワインとなっています。トスカーナ地方のサンジョヴェーゼは、イチゴやサクランボを思わせる果実味と、フレッシュで強めの酸味を持ちます。またタンニンも程よく含まれており、陽気でキュートな味わいのワインとなります。
トスカーナ地方のサンジョヴェーゼは、イタリア料理との相性が抜群です。トマトソースと牛ひき肉を使ったボロネーゼと組み合わせると、天にも昇る気持ちとなります。
青い山羊

青い山羊

映画、本、お酒、音楽、旅行、アート、相撲が好きです。
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