2019年7月11日 更新

突然辞める若者たち マネジメント層が知っておくべき考え方

入社したばかりの若者が早々に退職してしまい、困り果てているという話を耳にする時期です。少し注意しただけなのにパワハラだと言われたり、頑張っているように見えたのに突然会社に来なくなったり。 平賀充記著『なぜ最近の若者は突然辞めるのか』 より、現代の若者に対して無駄に気を使うことなく、円滑にマネジメントするための考え方をご紹介します。

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2019.7.9

オトナを悩ませる現代の若者たち

若い人材が売り手市場の今、若者は躊躇なく離職します。20代で4社目5社目という人も珍しくありません。そんな若者に職場のオトナは振り回されるばかりです。
3ページより引用
アルバイト・パートを中心とした働き方を研究するシンクタンク、ツナグ働き方研究所所長を務める著者。同志社大学卒業後、株式会社リクルートフロムエー(現リクルートジョブズ)に入社し、求人メディアの編集長を歴任しながら、時代ごとに違う若者の価値観に触れてきました。
本著は、「職場の若者」にフォーカスして現場目線で「なぜ最近の若者は突然辞めるのか」という疑問に迫っています。
パワハラ、メンタルヘルス、ブラック企業などといった言葉が長らくメディアを賑わせています。かつて自分たちが受けてきた指導法は、今となってはまったく通用しないものです。ちょっと厳しく指導したら想像以上に部下が傷ついてしまったり、仕事を頼んでもどうすればいいんですかと考える間もなく答えを聞いてきたり。逆に「デキるやつほど、あっさり辞める」、といった傾向もあるのだと著者はいいます。
そんな若者の心には、いくつかの特性やキーワードがあるのだとか。彼ら彼女らが持つ常識や価値観は、オトナの社会人が持つものとは相当違うよう。その違いを知っておくだけでも、マネジメント層のストレスは少し緩和されそうです。
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時間を奪うというハラスメント

そこで、SNS社会にすむ若者の特性を大きく4つに分類してみました。「過剰忖度」「相対的自意識」「ヨコ社会」「イミ漬け」「時間価値」
76ページより引用
そもそも、「今時の若いやつは」といった議論は、どんな時代にも存在してきました。人は誰しも年齢を重ねるほど、自分の人生経験という一定の枠組みにとらわれてしまうものなのかもしれません。
団塊の世代、バブル世代などといった呼称がかつてありましたが、戦後最大の世代間ギャップが昭和46〜56年生まれのポスト団塊世代と昭和64〜平成16年生まれのゆとり世代の間にあるのだと著者はいいます。教育だけの問題ではなく、景況感が一番の大きな原因。さらに、デジタルリテリシーの違いは相当なものでしょう。
生活基盤のデフォルトがオンラインなのかオフラインなのか。現代の若者は閉じられたリアル社会ではなく、解放されたSNS社会の中で仲間を見つけてそこを住み家としているのだといいます。早くからスマホを手にして人間関係を築いてきた若者たち。SNS的コミュニケーションの取り方を踏まえておく必要がありそうです。
そんなSNS社会に住む若者の特性は、さらに細分化されるようです。そのうちの一つである「時間価値」とは、時間に対して価値を見出す考え方です。つまり、時間を奪われること自体がハラスメントに通じるということ。何十分も説教することは時間を奪うというハラスメントになり得るということを知っておかなくてはなりません。
そして、たくさんのフォロワーとつながり、いくつものコミュニティに所属して動いている若者は、どうやって時間を生み出していくかというタイムパフオーマンスを追求しているといえます。
いずれにせよ、残業時間が削減されている現代において、人の時間を無意識のうちに費やしてしまうことがないように、マネジメント層は気をつけていかなくてはなりません。
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