結婚はオワコンか?実はお金持ち同士のためにある「結婚制度」

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若い人の結婚離れが進む一方、離婚率は明らかに増大しています。そうした中で、結婚の制度はもはや終わりではないかともいわれています。法律的に見た結婚の制度が今後どうなっていくのか、弁護士に訊きました。

【ある20代女性より質問】
ZOZOタウンの社長が、女優の剛力彩芽さんと付き合っていると報道されています。しかし、社長さんは剛力さんと結婚するつもりはないようですし、結婚しない中、何人も子供を作っています。
最近、多くの人が結婚をしない生活を選んでいるようです。これからは、結婚という法律制度は、いわゆるオワコンとなってしまうのでしょうか?

結婚しない人と離婚する人

弁護士の業務を通じて、色々な人にお会いします。ここ数年、若い人で結婚しない人が増えているなというのは、統計上の数字だけではなく、実感としても感じています。さらに、離婚する人は、うちの事務所のお客様という意味でも、確実に増えています。それだけみると、確かに結婚という制度が「オワコン」になろうとしているではないかとも感じます。

結婚と就職

2-30年前には、結婚のことは「永久就職」と呼ばれていました。基本的に、女性の結婚のことですが。
これは確かに意味のあることです。結婚による女性の立場は、就職した場合の正社員の立場に似ています。いずれも法律により、非常に強く守られています。

そんな中、多くの企業が正社員を雇用するのを嫌い、非正規労働者が増えてきました。ある意味、これは「永久就職」であった結婚の場合も同じことが言えるのかもしれません。簡単に首を切れない(離婚できない)正社員(法律上の配偶者)を嫌うことから、非正規労働者(結婚しないカップル)が増えたということもありそうです。ZOZOの社長さんなど、まさにこんな気もします。

そもそもの結婚制度

そもそも、いまの近代民法は、国家権力を握った資産家階級が作ったものです。民法の中の結婚の制度もそうです。そうしますと、もともと法律上の結婚の制度は、資産がある家同士(財産同士)が、どのように結びつくかを定めた法律といえます。

例えば結婚によって起こる一番の法的効果は、結婚相手が亡くなった場合、生き残った配偶者が相手の財産を相続できてしまうことがあげられます。昨日大金持ちと結婚して、今日相手が死ねば、その財産は「結婚」した人に受け継がれます。驚くべき効果ですね。さらに結婚によって生まれた子供に、財産が引き継がれていくように、法律は設計されています。

こういった、資産家同士の財産を結び付けるような結婚制度は、これからも問題なく続くはずです。

逆に、資産がない人の「結婚」は、結婚制度の肝ともいえる、財産の移転とは、無関係のところで行われていました。その意味では、結婚は「オワコン」どころか、実は始まってさえいなかったと言えそうです。

これからの結婚制度

いずれにしても資産の無い人の「結婚」は、今後変化していくことは間違いないと感じています。労働者の在り方も、働き方改革などで、現在変化中です。副業が認められたり、様々な今までとは違う働き方が出てきそうです。

そういうなかで、「永久就職」としての結婚制度も、少しずつ変化していくのは、ある意味当然のように思えます。

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