2019.9.10
フレームワーク⑨ 自己確立 多数の成功体験から自分のかたちをつくっていく
最後のフレームワークは、多数の成功体験を積み重ねて、自分なりのかたちをつくっていく段階です。
戦国時代に活躍した茶人 ・千利休が唱えたとされる 「守破離」という茶道の心得があります。
「守破離」の精神は、一般に次のように解釈されています。
守→まずは決められたとおりに動き、かたちを忠実に守る
破→基本のかたちに自分なりの応用を加える
離→かたちにとらわれない自由な境地に至る
破→基本のかたちに自分なりの応用を加える
離→かたちにとらわれない自由な境地に至る
僕は、「守破離」というのは戦国時代に織田信長、豊臣秀吉の茶頭を務めた千利休が茶道を通して体得したプロフェッショナル論だと考えています。
これを現代のビジネスシーンに置き換えてみましょう。
守→既知のセオリーどおりにやってみる
破→あえて既知のセオリーに逆らってみる
離→既知のセオリーとは違う独自のセオリーを見つける
破→あえて既知のセオリーに逆らってみる
離→既知のセオリーとは違う独自のセオリーを見つける
「守 」は、思考信託、行動信託に集中する時期です。
次の「破」は、思考信託が完全にできるようになってから少し個性を加えてみる段階、最後の「離」は、自己の個性を確立する領域です。
僕は、「守」の基本を学んだあとに、「破」や「離」の独自性を考えていきました。
まだなにもできていないときは 「我」を出さないほうがよいと思いますが、自分が成長してくると、「正しい我」が 「個性」となり、人としての魅力が高まってくると思います。 ところが、多くの人は、「守」から入らずに、いきなり 「破」あるいは 「離」から入っているように見えます。
美容院で働いていたときの僕がそうでしたが、「守」の基本の部分ができあがっていなければ、自分の 「我」を出し、自分なりのスタイルに執着してもうまくいくはずがありません。
流されても「理想の自分」を見失ってはいけない
「離」のレベルまで達すれば、何回も思考信託を繰り返し、成功体験も積み重ねているはずです。
ある程度は自分のかたちができているので、トラスティに頼ることなく結果や成果 も出すことができ、自分の器も広がっています。
レベルを山にたとえれば、頂上のほうまで登ってきているので、視野も広がっています。
この領域まで達することができれば、ようやく自分のかたちをつくれる段階にたどりついたといえるでしょう。
自分のかたちをつくるには、「思考信託」で流されている時期に 「我」を主張しない 一方で 、
理想の自分、つまり、なりたい自分をつねに見失わないことが大切
です。
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