2017年12月21日 更新

〈井川沙紀〉「できないことをできないと言う」。ブルーボトルコーヒー代表の“超・自然体”仕事術

「お金とは、選択肢を増やすもの。」(井川 沙紀)

2017.4.21
井川沙紀、36歳。2014年11月にブルーボトルコーヒーに入社し、翌15年6月に現在のポジションである日本法人の代表に就任。今では本国のブルーボトルコーヒーUSでクリエイティブ・ディレクターも兼任するほど、創業者ジェームス・フリーマンからの信頼も厚い。サードウェーブコーヒーの旗頭として注目を浴び続けるコーヒーブランドの、日本法人トップの仕事へのスタンス。それは、真っ直ぐで、とても自然体でした。彼女が考える仕事の価値、生き方とは?

入社後、あまりにも何もないことに驚く。「就業規則は……?」

STAGE編集部:2014年11月にブルーボトルコーヒーに入社して、まず感じたことはなんですか?
PR兼人事という立場で入り、オープン前の清澄白河の店舗はもう完成していたのですが、まだまだ準備が進んでいなくて(笑)。人も採用できていない、就業規則も決まっていない、豆の仕入れもこれから……。さらにカップなどの備品も届いていないという状態でした。
STAGE編集部:(笑)。そこからどうやって今のポジションである代表になったのですか?
そもそも代表をやりたいと思ったことは一度もありませんでした。なんなら、立ち上げだけやって、軌道に乗ったら辞めるつもりでしたから(笑)。このブランドの日本上陸のお手伝いができれば、その後のキャリアのためになるかな、くらいの気持ちだったんです。でも何も整っていない状態に、あれもこれもやらなきゃ、といった感じでアメリカ本社と日本の間に入っていろいろと仕事をしていたら、結果、全部のファンクションに携わっていました(笑)。
STAGE編集部:目の前のことを必死でやっていたら、トップになっていた、と。
もっと上を目指したい!という上昇志向が本来あまりないので。2015年4月ぐらいにアメリカから、「代表になれば?」と誘われてはいたんですが、2ヵ月ぐらいは断り続けていました。とりあえずやっているのと、代表になるのとはわけが違うじゃないですか。
STAGE編集部:2015年6月、代表に就任されました。引き受けた理由を教えてください。
「できないって思ったことはそう言ってくれればいいし、とりあえずやってみて、それから判断すればいいよ」って言ってくれたのが大きかったですね。私の仕事へのスタンスを尊重してくれたので。
STAGE編集部:そして代表になったと。1年9ヵ月が経ちましたが、単刀直入に、大変ですか? 楽しいですか?
うーん……、大変です(笑)。最初はそもそもこんな私にスタッフはついて来てくれるのだろうか?とものすごく不安でした。コーヒーを淹れられない人がコーヒーブランドの代表をやっている……。「この人、私たちに何をやってくれるの?」というふうに見られているような気がして。
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