まるで美術館のようなメルボルンの「ビクトリア州立図書館」

死ぬまでに一度は行きたいシリーズ
まるで美術館のようなメルボルンの「ビクトリア州立図書館」
2018.9.29

まるでギリシャの神殿のような外観

メルボルンのビクトリア州立図書館は、1854年に建設された、オーストラリア最古の図書館。ギリシャ神殿を思わせる外観からは、図書館とは思えない重厚なオーラがむんむんと伝わってきます。
図書館の前には、広々とした芝生やベンチがあり、みんなが自由に時間を過ごしています。そして、こんな巨大なチェス盤も!これ、日本ではあまり見かけませんが、アメリカやヨーロッパなどでは公園でときどき目にします。この日は、お父さんが息子に真剣にチェスの戦略を教えていましたよ。
州立の図書館ということで、利用料は無料。観光客も自由に入って利用することができます。19世紀に建設されたといっても、施設は最新!インターネット端末がずらりと並んで自由に使える部屋や、絵画ずらりと飾られたギャラリー、おしゃれなカフェなどもあります。もちろん、全館無料Wi-Fiが使えます。

「READIMG ROOM」はアートを見ているようなデザイン空間

そして、この図書館の真骨頂ともいえるのが、この「READIMG ROOM」。
机が美しい放射線状に並んでおり、オレンジ色に明るく照らされた机と、緑色のランプがなんともいえない美しさを作り上げています。
上を見上げると、6階まで吹き抜けで芸術作品のような彫刻が施されたドームになっていて、ため息が出る美しさです。円形の「READIMG ROOM」を取り囲む上の階の壁は、ずらりと並んだ古書の数々と、バルコニー。バルコニーに上って、放射線状にキレイに並んだ机で、人々が勉強をしている姿を眺めるのも、また感慨ひとしおです。

実際に「READIMG ROOM」で勉強してみた!

せっかくなので記念にこのアートな空間で勉強してみたい!ということで、バルコニーから下の階へと降りて、「READIMG ROOM」の中へ。当たり前ですが、棚に並んでいる本はすべて洋書。もうこれだけで気分が上がります(笑)
そして、空いている席を確保。みんな思い思いに本を読んだり、勉強したりしています。そしてMacを広げている人の率がかなり高い!これもまた、メルボルンの教育や経済、文化レベルが高いことの証のひとつといえるかもしれません。
机の前には、こんなゴールドのプレートが貼ってありました。どうやら一つひとつの机ごとに異なることが書いてあるよう。違う席に座るたびに、新たな偉人との出逢いがある、ということでしょうか。素敵なしかけですね。
もうひとつ、しかけといえば、机はこんなふうに高さを変えられます。これなら読書をするにもよい姿勢をキープできそうです。ちなみに、隣の男性は、ここに紙を広げて、図面のようなものを描いていました。
そして「READIMG ROOM」の中にもやっぱりチェス盤。何台もズラリと並んでいます。日本だったら勉強するエリアと遊ぶエリアはきっぱり分けられていそうですが、こんなふうに自然に両方がなじんでいるのもまた、オーストラリアらしい文化といえそうですね。
まるで美術館のようなメルボルンの「ビクトリア州立図書館」は、近くにあったら毎日でも通いたくなる圧倒的な空気をまとっていました。メルボルンへは、日本からの直行便で約10時間。ぜひ一度、この美しい図書館にどっぷり身を置いて勉強してみては。
ビクトリア州立図書館
State Library of Victoria
所在地:328 Swanston St, Melbourne VIC 3000 , Australia