2017.7.24
一年中過ごしやすい気候やのんびりとした風土、おおらかな雰囲気で迎えてくれる現地の人々など、たくさんの魅力があるゆえに人気の海外旅行先、それがハワイです。年末年始やゴールデンウィークなどの大型連休に多くの日本人が訪れ、一度行ってその魅力にとりつかれ、二度三度とリピーターになる人も多いのが特徴です。
また、ハワイは移民の島としても有名で、これまで多数の国からの移民を受け入れており、そのため多種多様な文化が混在し、どこの国にもない独自の文化を形成してきました。特に日本からの移民は多く、今でも多くの日系人が住み、日本的なお店が数多く残っています。その点においても、日本人が魅かれる旅行スポットなのかもしれません。
そんなハワイへ海外旅行ではなく、いっそのこと移住してみたいと思う人も多いのではないでしょうか。そこで、今回は夢のハワイ移住にかかる費用を試算し、一か月あたりの生活費を項目ごとにご紹介します。ハワイへの移住に興味がある方はぜひこちらを参考にして、今後の人生設計を真剣に考えてみてはいかがでしょうか。
ハワイではコンドミニアムタイプの住居が多い
ハワイの住宅事情ですが、コンドミニアムと呼ばれる長期滞在用の宿泊施設に住むのが一般的です。キッチンやリビング、ベッドルームなどの部屋に分かれており、大抵の場合家具なども付いているので、契約したその日から住むことが可能です。また、コンドミニアムの物件は家賃に光熱費なども含まれている場合が多いです。
その家賃ですが、安いところですとワンルーム程度で1か月あたり1,000ドル(約11万円)ほどから借りられますが、あまり治安が良くない地域にあることが多いです。一方で、ワイキキ中心部に近ければ近いほど高くなり、1か月2,000ドル(約22万円)以上するところも普通にあります。中心部からそう遠くなく、かつ治安の心配がない物件となると、1か月1,500ドル(約16万7,000円)程度が妥当でしょう。(※1ドル=110円で換算)
ハワイでの食費は高め
ハワイの魅力のひとつが何といってもおいしい食事。ポキやロコモコなど、日本人の口に合うメニューが多いのが特徴ですが、ついつい外食中心の生活にしてしまうと大きな落とし穴が……。
というのも、ハワイで外食するとなるとチップ込みでレストランは20~40ドルほど(約2,200~4,400円)、比較的リーズナブルなカフェでも10ドルほど(約1,100円)かかってしまうからです。
食費を節約したい人はスーパーマーケットなどで食材を買って自炊すると思いますが、日本との値段の違いに気づくことになるでしょう。日本でたくさん売られている印象の卵や牛乳、ペットボトルのお茶などは比較的高く、逆に肉類や野菜、果物類は日本より安く入手できます。自炊する人はそんなハワイの特性などを加味しながら買い物するといいでしょう。
ハワイではバス移動が基本
現状、ハワイには電車が通っておらず、主な交通手段はバスやタクシーとなっています。ハワイで有名な「ザ・バス」が運営する路線はオアフ島をほぼ網羅しており、観光客だけでなく現地の人々の足として重宝されています。料金は乗車1回につき2.5ドル(約280円)と安く利用できるのも魅力です。1ヵ月間乗り放題のパスも販売されており、こちらは60ドル(約6,650円)で、これを1か月の交通費の目安としておきます。
ハワイで気をつけるべき意外な出費
ハワイで生活する上で気をつけるべき点は、医療費です。日本とアメリカでは医療制度が当然異なるので、日本人がハワイで万が一ケガや病気になった時、保険に入っていないと医療費が高額過ぎて払えないケースが多いといいます。そのため、ハワイでは確実に医療保険に入っておいた方がいいでしょう。
ハワイの医療保険は保険料が高く、病院などで自己負担する額も多いと言われます。保険料の相場は1か月200~300ドル(約2万2,000~3万3,000円)くらいでしょう。
また、携帯電話代ですが、こちらは日本とアメリカで大差はなくインターネット代を合わせた通信費は1か月およそ150ドル(約1万6,600円)くらいを見ておけば問題ないでしょう。これらを合わせた1か月あたりの雑費はおよそ500~600ドル(約5万5,000~6万6,000円)くらいになります。
そして、今まで見てきた家賃・食費・交通費・雑費を合わせると、ハワイで暮らすために必要な生活費は1か月あたりおよそ2,650ドル(約29万4,000円)となりました。
今回導き出した生活費はあくまでも目安の金額です。これを参考に、憧れのハワイ生活の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。