海外投資家動向を把握しておく
最後に日本株の方向性に大きな影響を与える海外投資家動向を見ておきましょう。
1)日本株は世界的に出遅れ感が強いとされています。昨年12月24日に米国発の株価暴落が起こりました。その後の米国株の戻りはスピード、上昇率ともに歴史的なリバウンドを実現してきましたが、日本は未だに戻りきれていない状況です。そのため、市場には出遅れというキーワードで投資妙味を見出したいムードが漂っています。
2)NT倍率が歴史的に高水準。2019年4月16日現在でNT倍率が13.67倍。NT倍率が高いときは、日経平均の上昇率がTOPIXの上昇率よりを上回っていることを意味しています。そこから状況判断できることは、上場企業の多くの銘柄が上昇しているわけではなく、一握りの強い銘柄により日経平均の上昇が牽引されている可能性があるということです。実際に調べてみると、日経平均は年初の初値である19,655.13円から約2,570円の上昇(4月16日現在)をしていますが、そのうちの約700円はソフトバンクとファーストリテイリングのたった2銘柄の上昇で構成されています。つまり、幅広い銘柄の上昇で支えられ投資家が総花的に益を出している状況ではなさそうです。
3)日本の株式市場は世界で4位に後退しました。先日、世界の株式市場の時価総額ランキングに入れ替えが起こりました。日本は香港に抜かれ世界3位から4位に後退です。ちなみに米国約31兆2,800億ドル、中国A株が約7兆6,000億ドル、香港が5兆7,700億ドル、日本が5兆7,600億ドルです。この影響は、世界の機関投資家は市場規模の比率で資産を分散することが多いことから、日本への投資比率が下がる可能性があります。
ここまで取り上げたのは、実は多くの投資家が把握し対策を考えていることです。しかし、投資で成果の残すには、皆が知ることや常識を疑い自分なりの戦略を立てることです。良い機会です。是非、自分の戦略を立案してみましょう。
最高の休暇を過ごす富裕層の3つのこだわり
桜のシーズンも終わり、いよいよゴールデンウィークが近づいてきました。今年のGWは10連休。時間の過ごし方の上手な富裕層は、連続休暇の時どのようなこだわりを持って過ごしているのでしょうか。3つのポイントに絞りお伝えしていきます。
渋谷 豊
ファイナンシャルアカデミー総研代表 、ファイナンシャルアカデミー取締役
ファイナンシャルアカデミーグループ総研 http://fagri.jp/
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