それもそのはず、実際に総務省統計局が発表している「二人以上の世帯における平均消費支出」によると2017年8月は平均280,320円。この数字は結構厳しいもので……
2012年:平均286,169円
2013年:平均290,454円
2014年:平均291,194円
2015年:平均287,373円
2016年:平均282,188円
2013年:平均290,454円
2014年:平均291,194円
2015年:平均287,373円
2016年:平均282,188円
この数字は各年の二人以上の世帯の平均支出額です。このように2012年以降、個人はお金を使うようになったかといえばNO。増えるどころか徐々に減っています。つまり、焼き鳥の値上がりは「ボディーブロー」のように効いてくるといえそうです。しかし、企業としては値上げを「せざるを得ない」という状況であることも事実です。人件費は上昇し、しかも人手不足です。どちらも厳しい状況と言えます。
しかし、標題の「景気はいいのか?」という点に焦点を絞ると、「今は悪くない。でも今後は個人消費が落ち込み楽観視できない」とういう答えになりそうです。GDPの約60%は個人消費により占められています。この一連の値上げにより個人消費は落ち込むとすれば、いずれ「GDP前年比マイナス。値上げによる個人消費意欲に影」などという見出しが紙面を賑わしそうです。
ニュースは一段踏み込んで読み込むことで初めて有益な情報になります。企業や人の行動には必ず理由があります。踏み込んで読むコツは、その背景にある「理由」を探すことです。
あの人気焼き鳥店で頼みたい「原価率の高い」3つのメニュー
大人気の繁盛店には必ず理由があります。安さと味とボリュームを備えた鳥貴族がその一つです。では、なぜその鳥貴族は安さと味とボリュームを提供できるのでしょうか。
この記事に興味がある人におすすめ
渋谷 豊
ファイナンシャルアカデミーグループ総合研究所(FAG総研) 代表、ファイナンシャルアカデミー取締役
シティバンク、ソシエテ・ジェネラルのプライベートバンク部門で約13年に渡り富裕層向けサービスを経験し、独立系の資産運用会社で約2年間、資産運用業務に携わる。現在は、ファイナンシャルアカデミーで取締役を務める傍ら、富裕層向けサービスと海外勤務の経験などを活かした、グルーバル経済に関する分析・情報の発信や様々なコンサルティング・アドバイスを行っている。慶応義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)修了。ファイナンシャルアカデミーグループ総合研究所 http://fagri.jp/ファイナンシャルアカデミー http://www.f-academy.jp/