STAGE編集部:三木さんは子供の頃にお金に関してどんな教育を受けましたか?
三木:実は、お金教育を、あまり受けていなかったんです。父親は、確かに金融マンではあるんですけど、ものすごく忙しい人だったので。私が本当にお金について考え、金融教育をちゃんとしなきゃいけないなと思ったのは、大学に入ってプリザーブドフラワーのお店を立ち上げに参画するようになってからです。とはいえ、大学の時に気づいたので、他の日本人と比べたらアドバンテージは高くて、ラッキーだったなと思いますね。
イスラエルって、金融教育がとても発達しているんです。しかも、それが嫌味がないんですよ。例えばお父さんお母さんが、子供の前でビジネスの話をどんどんするんですよ。「今こういうところが儲かってなくて、ここがうまくショートしてるからこうしたい」とか自然にやっているんですね。だからこそ彼らは、お金を稼ぐことの嗅覚をちゃんと持っているんだろうなと思います。
金融教育は、もっといろんな人が受けるべきです。「お金儲けることが駄目だ」みたいな考え方が日本人の美徳のようになっているのは、明らかに問題です。少子高齢化社会では、そんなこと言っていられない状況なのに。
金融教育は、もっといろんな人が受けるべきです。「お金儲けることが駄目だ」みたいな考え方が日本人の美徳のようになっているのは、明らかに問題です。少子高齢化社会では、そんなこと言っていられない状況なのに。
STAGE編集部:お金儲けに興味がない、というスタイルは、特にアーティスに多いような気もしますけど、アーティストのお金に対する意識も変わっていったほうがいいと思いますか?
三木:私は、アーティストはどうかそのまま、パワーを発揮してほしいと思うんです。
彼ら彼女たちの無限のクリエイティビティーのおかげで、新しいアートが生まれている。新しい、美しいものが生まれているはずなんです。だから、それ以上は求めちゃいけないだろうと。彼ら彼女たちを支援する、サポーターになる人がいないから大変なんだと思います。
例えば、芸能界の俳優さん女優さんには、マネージャーがいるじゃないですか。マネージャーを雇っている会社があるわけですよね。俳優はある種アーティストで、演じるというアーティスティックなことが成り立っているわけです。でも、こと芸能以外のアートにおいてはマネージャーの存在が全くないのが、私はおかしいなと思っています。アーティストたちに勉強してもらうよりも、それを支える人、アートに興味がある人がもっと増えていったらいいんじゃないかなと思いますね。
STAGE編集部:アーティストとお金をブリッジする人。
三木:そうです。正に。私の大事にしていることが、適材適所ということです。少子高齢化の日本は、オールジャパンで今後戦っていかなきゃいけないじゃないですか。個々が強みを発揮して、みんな得意なことをやり続ける。私の場合は、マーケティングがすごく得意なので、その能力でアーティストを支援していくという考え方でいいんじゃないかな、と思います。
三木さんにとってのお金とは?
STAGE編集部:三木さん自身のお金の使い方やお金に対する考え方は、ライフステージにあわせて変わりましたか?
三木:変わりました。最初に就職した外資系企業は、給与がよかったんです。だから、後先考えずに使ってました(笑)。でも、いまは、本当に欲しいものにしかお金を使わなくなったな、とは思います。
主人とも、本当に心踊るものにだけお金をかけて、そうじゃない時は全然使わなくていいよね、と意見一致しています。それよりも、二人の幸せのために、今は貯金をしたり、FXや株でうまく運用したりしていますね。将来起業したいので、自己資金づくりのためにも。
主人とも、本当に心踊るものにだけお金をかけて、そうじゃない時は全然使わなくていいよね、と意見一致しています。それよりも、二人の幸せのために、今は貯金をしたり、FXや株でうまく運用したりしていますね。将来起業したいので、自己資金づくりのためにも。
STAGE編集部::起業のイメージはあるんですか?
三木:実は、まだ全然ないんです。だから今はアメリカで成功したいです。成功したあとに、一回自分で起業してみたいですね。その時は、職人さんのビジネスじゃなくて、違うビジネスで起業したいです。そこでバイアウトするとか、うまく結果を残してから、職人さんのためのビジネスをやりたいと思っています。職人さんを救うためには、ちゃんと資金がないといけないと思うので。日本は少子高齢化で、外貨を稼がなきゃいけないので、アメリカに移住しつつも日本をずっと見ていきたいです。
STAGE編集部:最後に、三木さんにとってお金とはなんですか?