2019年3月13日 更新

成功したIT起業家の親子関係(ザッカーバーク・孫正義・堀江貴文)

親になったら、子どもにたくさん愛情を注いで才能を開花させたい。すべての親がそう思うでしょうが、現実にはそう上手くはいきません。「毒親離れ」「育てなおし」など、まず自分の生い立ちの穴埋めが必要な場合も。天才的なIT起業家達の親子関係はどうだったのか調べてみました。

堀江貴文の寂しい少年時代

gettyimages (33425)

ITベンチャー社長の先駆けといえば堀江貴文氏です。彼の言動はいつも注目を浴びており、その人となりは良く知られるところでしょう。
しかし、彼がどんな親に育てられたかはあまり知られていないのではないでしょうか。
「ゼロ―なにもない自分に小さなイチを足していく」は2013年に堀江氏が仮釈放された後、刑期を終了する直前に出版された著書です。同書によると、時代の寵児と呼ばれた堀江貴文は福岡県八女の田舎に生まれ、田舎気質の両親に育てられました。同書にある堀江少年の幼少時代のエピソードは、メディアを通してみる人物像とはとても結びつきません。
堀江少年が苛まれた「居場所のなさ」や「愛情への枯渇」の描写が巧みなので、苦しくなるほど胸に迫ってきます。同書レビューを見ると、「堀江貴文ってこんな風に育ったの?」と驚く声もあれば、納得だという意見もありました。逮捕後すべてを失い人生のどん底を経験したタイミングでなければ、こんな赤裸々な描写はできなかったのではないでしょうか。
“なぜなら僕の両親は、一度として授業参観に来なかったからだ。”
“僕は寂しかった。家庭の温もりが欲しかった。親を心底嫌いになれる子どもなんて、そうそういない。”
本書には、堀江氏の運の良さをしめすエピソードも多く登場します。ずば抜けた頭の良さを認め、愛し、私立中高一貫校の受験を勧めた先生。故郷を離れたいがための東大受験と現役合格。そして、いずれ世界を席巻するコンピューター・インターネットとの出会いなどです。
堀江氏に働く喜びを教えたのは彼の母親で、それは大きな業績といえるでしょう。しかし、本書を読んで感じたのは、「成功者は枯渇したこころの持ち主からも生まれるのか」という小さな衝撃でした。
冒頭の少年時代は、堀江氏の根本的な「さみしさ」が描写されており、引き込まれます。人に知られたくない生い立ちだと思いますが、それを淡々と明かしているところに本書の大きな価値があると思います。

まとめ

親子関係は根本的なものです。友達、結婚、仕事、自分の子との関わりなど、人間の社会性と対人行動に色濃く影響してきます。成功を収めた人物を調べてみると、それぞれに学び深い親子関係を持っていることが分かりました。また、たとえ親との関係が悪かったとしても、それを自覚し誰かに打ち明けることで、親代わりになってくれる存在に巡り合えることも多いようです。
出典:
ソフトバンク 新30年ビジョン発表会 #7/7
https://logmi.jp/business/articles/40729
孫正義(ソフトバンク)の国籍と一族の思想と衝撃的な生い立ち
https://riosatamanoi.com/archives/5540

しーな

システム開発業の夫を手伝いながら身に付けた知識で、2017年からIT業界を中心に扱いライティングをしています。3児の母です。IT業界や成功者に興味があります。
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