2018.8.9(2019.11.19更新)
歯科診療は劇的に変化している「治療から予防へ」
一昔前は、忙しくて歯医者に行く暇もなく、虫歯や歯周病で痛みがあってもお仕事を頑張っている姿勢は、上司に評価されていたかもしれません。しかし、現在では、痛みがあるほどひどい虫歯がある、もしくは歯周病で口臭がするといったことは、自己管理ができない人という印象を持たれてしまいます。歯科診療も、すでにできてしまった虫歯や歯周病の「治療」から、今後虫歯になりにくいお口にするため、または、歯周病を悪化させない健康的な口腔内環境にしようという目的から「予防」を目的としたケアが増えてきました。
保険診療内の予防治療は「30分以内」が原則?!
医療とはいえ、歯科医院も経営が大切なサービス業です。そのため、短い時間で効率よく多くの患者を集患し、保険診療を行う必要があります。歯科医師の採用条件には、「一通りの30分治療が行えること!」といった記載が散見されるように、1人の患者に対し、時間は30分で診療を終えることが1人前の歯科医師として認められる条件にあるほどです。
保険診療内の予防医療と言えば、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)と呼ばれる機械的歯面清掃が挙げられます。歯科衛生士により、超音波で歯石をとって、フッ素が入った歯磨剤で磨いてもらった経験はないでしょうか。あのお口のクリーニングをPMTCというのですが、保険診療の場合、一人の患者様に1時間とお時間をかけることはできず、すべての歯の汚れを十分に取り切れているわけではありません。
富裕層は歯科医院への通院頻度が高く、自費診療を選ぶ
富裕層は、管理職であったり、自由業であったりすることが多く、比較的時間の自由が利くようです。そのため、虫歯や歯周病の治療はすでに一段落し、予防のため歯科医院に通院をする人が多いのです。自身のお口のための健康投資です。
先ほど、保険内のPMTCについては簡単にお話しましたが、富裕層がよく選ぶのは、自費診療による歯のクリーニングです。
保険診療との違いは、やはり予約枠の長さです。自費によるクリーニングを実施している歯科医院の多くは1時間コースで予約枠を取っています。そのため、保険診療では歯石のつきやすい第一大臼歯や、下の前歯の裏側などが中心になりますが、自費診療の場合には、1本1本のすべての歯をきれいにすることができます。
保険診療との違いは、やはり予約枠の長さです。自費によるクリーニングを実施している歯科医院の多くは1時間コースで予約枠を取っています。そのため、保険診療では歯石のつきやすい第一大臼歯や、下の前歯の裏側などが中心になりますが、自費診療の場合には、1本1本のすべての歯をきれいにすることができます。
歯石が付きやすい歯だけをキレイにしても、結局はすべての歯をキレイにしないと、虫歯や歯周病を悪化させる細菌にとって住みやすい環境となることは否めません。そのためには、十分な時間をとって、隅々まで定期的にクリーニングを実施することが効果的です。
自費診療によるクリーニングを実施している歯科医院ではだいたい1時間1万円前後でクリーニングを実施しています。初めは、エステ感覚で通院しているうちに、家族を紹介し、家族で定期的に自費によるクリーニングを受けるようになったという富裕層ファミリーも多いのです。
また、最近では経営者の方が通っているうちに、福利厚生の1つとして契約し、社員に年に4回の定期検診と自費クリーニングを受診させているという例もあります。そんな意識が高い経営者の元で働ける社員は幸せですね。
また、最近では経営者の方が通っているうちに、福利厚生の1つとして契約し、社員に年に4回の定期検診と自費クリーニングを受診させているという例もあります。そんな意識が高い経営者の元で働ける社員は幸せですね。
また日本では少しずつ普及してはいるものの、海外諸国では歯にお金をかけて手入れするのは当たり
前で歯の矯正が保険適用になっているところもあります。
前で歯の矯正が保険適用になっているところもあります。
健康に投資してお口の健康を保つことで人生を楽しく
歯は身だしなみの1つ。第一印象においても重要です。楽しく食事ができることはもちろんのこと、営業職やサービス業など会話を大切とする職種の方たちにとっては口臭のケアができることから、お口の健康は大切な自己投資として、認識されはじめています。