時間がないから出来ない、
いずれもよく口にしてしまうフレーズです。
しかし、お金と時間こそ「出来ない理由」から早々に取り除けるものかもしれません。
この世には、そして、それぞれの人にはそれぞれの、本当にどうにもならないこともあります。しかし、お金も時間も、多分にコントロール可能なものです。
お金と時間の制約から解放され、自由になれるヒントを、古今東西に散らばっている言葉たちから集めました。
前編の5つの言葉に続いて、もう5つご紹介いたします。
06.「きみが投資できるものは、時間とお金の二つだけだ」。またこうも言っていた。「たいていの人は時間をたくさん投資しないからお金を失う」(ロバート・キヨサキ)
2時間の読書によって得られた知識のおかげで、10時間、悶々と悩まずに済むかもしれません。部屋の中の物やPCの書類を整理整頓して直ぐに取り出せるようにしておけば、必要な時に探す時間を短縮できるでしょう。将来必要となるお金を確保するためには、一刻も早く積み立て始め、投資期間を少しでも長く確保することが有益です。
意識しなければ気がつかないまま浪費してしまいがちですが、時間もまた、限りある資産です。今の時間を、将来の稼ぎのための時間にどう変えていくのか、と積極的に考えると時間から自由になる一歩となるでしょう。
07.成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。時間が何にとられているかを明らかにすることからスタートする。(ピーター・F・ドラッカー)
時間を作るためにはまず、現在、自分が何に時間を使っているのかを把握する必要があります。自分の時間の使い方を正しく記録してみると、必要のないことをやりすぎていたり時間以上の仕事を詰め込み過ぎている、など「時間がない」原因が把握できます。
時間の無駄遣いを洗い出してそれらを排除することによって得られる時間を認識し、その上で行う仕事を計画していく「時間のマネジメント」。仕事の達成度が確実に変わることでしょう。
08.情報時代には、今知っていることがあっという間に時代遅れになる。何を学ぶかも確かに大事だが、もっと大事なのは、いかに速く学び、自らを変え、新しい情報に適応できるかの方だ。(ロバート・キヨサキ)
リアルタイムで変化していく時代の流れを感じ取り、正確な情報、重要な情報をしっかり入手し、自分のものにしていくことを意識的に行っていくことが重要になってきます。残念ながら日本語だけでは入手できる情報の量に限界があり、新鮮度も落ちてしまうのも現実。英語や中国語など語学の習得は、有益な情報収集に多いに役立つでしょう。
09.より高い時間的価値がある分野に、自分の時間を投資したほうがいい。(泉正人)
そのため、自分が身につけるべきスキルを見極めることも大事になってきます。短時間で習得できる「誰にでもできること」より、時間を掛けても「他の人にはできない能力」を身につけたほうが、将来、かけた時間以上の価値がかえってくるものです。
10.「他人の時間」を上手に活用しよう。(泉正人)
専門知識を得るために自分で勉強していたら、それだけでも何年もかかってしまいます。高度な専門知識が必要なことは、税理士、弁護士、司法書士などプロに任せてしまう方が賢明です。また、お金を払ってプロに関わってもらうことによって、自分のなかに緊張が生まれ、より真剣に確実に取り組めることもできます。
自分でも出来るからといって何でも自分でやろうとせず、少しずつ第三者の力を活用していくことで、あなたの時間は無限大に拡大していくことでしょう。
人付き合いとも似ているような気がします。
誰とでも出会った時、最初は「他人」です。多かれ少なかれ距離があります。積極的に近づいて会話をし、理解を深めていくことによってようやく、信頼が生まれ、助け合い、何かを生み出していけるようになります。人間と同じように、お金や時間の事を知り、自分にとってしっくりくる付き合い方を模索していくことが、お金や時間から自由になるということなのではないでしょうか。