しかし、光あるところ、陰もあります。
健康保険にあたるペット保険には「高額医療費制度」も「後期高齢者医療制度」もないので、高齢のペットの病気や障害が重なると医療費が天井知らずでかかります。たとえば運動機能に障害があり、糖尿病、腎不全にがんも併発し、「寝たきり」でもっぱら点滴で栄養を補給する状態になったら、ペット保険があっても飼い主の医療費自己負担分はかなり大きくなります。
ペットは「リビング・ウィル」で延命の意思を表明できないので、このまま延命治療や緩和ケアを行っていくか、それとも獣医師に注射をしてもらって安楽死させるかという選択は飼い主が行うことになります。現実には「これ以上お金をかけられないから、泣いてお別れしました」も、少なくないといいます。
ペットの延命治療の是非については議論が分かれていて、軽々しく扱えない問題ですが、ペットを飼うということは、たとえ動物であっても「命」に向きあった重大な選択に迫られる可能性があると覚悟すべきでしょう。それでもペットの命に向きあって思い悩んだ経験はその人にとって将来、決してムダにはならないはずです。
最新データで知る予防医療!ホリエモンの「健康の結論」
巷には健康法を紹介する本がたくさん存在し、2018年も「睡眠」や「体操」をキーワードにした書籍の中から何冊もベストセラーが生まれました。いわゆる「健康オタク」の方々がそれだけ多く、流行を作り出しているのでしょう。