2020年3月19日 更新

企画・常設・巡回展・・・「基礎用語」を知って美術展をより身近に、自由に!

草花が日に日に色づき、頃は春。春の展覧会開幕シーズンです。 ・・・と明るく始めたいところですが、今年に限っては、“陽気に誘われて外出”もままならなくなってしまいましたね。こんな機を利用して、今回は春以降開催予定の美術展情報を例に、美術展情報の「基本用語」見直してみましょう。

2020.3.19

用語おさらい、まずは「企画展」

通常ひとくちに「美術展」。
でも美術館のサイトなどを見ると、よくタイトルの上に「企画展」と「常設展」とありますね。
私たちが、Webやちらし・TVCMなどで見る展覧会は、ほとんどの場合「企画展」。(「特別展」と呼ぶ事もあります。)これは、テーマに基づいて学芸員さんがキュレーションした展覧会で、多くの場合は期間限定。
テーマは様々。例えば、この春以降開幕の「企画展」を例に、大きく分けてみると・・
① 海外など、訪問の難しい○○美術館の所蔵作品を一気に見ることができる“一館もの”(例:ロンドン・ナショナル・ギャラリー展)。
② 一人の画家や作品に焦点をあてたもの (例:メスキータ展)。
これは生誕〇年や、没後〇年を記念する企画が多いですね。
③ ひとつのテーマに基づいて、様々な作品を集めたもの(例:古典×現代2020ー時空を超える日本のアートさくらSAKURA2020 美術館でお花見)。
「企画展」を作るには、多くの場合、そのテーマに基づいた作品を、所蔵している他の美術館から借りてこなければなりません。スケジュールの調整はもちろん、輸送や展示における安全の保障、著作権確認など、様々な条件クリアが必要です。特に人気のある作品には、世界中から貸し出し依頼が集まりますから、目論んだ時期に借りるのは難関です。数年前から計画し、条件をクリアし、想定した作品が「展示可能!」(ここまでは関係者の喜びですが)、そして無事に多くの人の前に展示されるに至るまでの、そんな細かな労力と時間の結晶の展覧会なのです。

知るほどお得に・・・「常設展」

これは主に、その美術館が所蔵している美術品の展示を差します。展示スペースが広い大きな美術館では、企画展とは別にエリアを設けており、通常期間を区切らず、文字通り“常設”しています。
「いつでも見られるやつだから、また次回ね」と侮るなかれ。
国立の美術館・博物館など、所蔵作品の多い館の常設展示は、それだけで1日費やしてしまうほどの点数と迫力!また、季節や地域の行事他、時節にあわせて展示を変えたり、テーマを設定したり、”常設の中の企画“展を行っているところも多いのです。
常設展の展示作品は、どれもその美術館が大切に保管し、状態を保っているもの。
「企画展」の入場券で「常設展」も入場できる場合がほとんどですから、楽しんだ方が絶対にお得なエリアです。企画展を訪れたら、是非その館の常設展にも目を向けてみてください!
更に、美術館によっては、必ず所蔵作品を核にして企画展のテーマを設定する「(隠れ常設)企画展」型、普段は常設のみで時折「イベント的企画展」行う型など、常設×企画タイプも。また、所蔵品を持たず、企画展のみを行う館もあります。
少々マニアックですが、各美術館の年間予定表をのぞいて、その情報から館の性格分析、というのも面白いですよ。

あの作品も案外近くに・・・!「巡回展」

さて、次によく出てくるのが「巡回展」ということば。文字通り、“複数の美術館を順に巡る”展覧会です。
眼に止まりやすいのは、専用の特設サイトがあり、その中で「東京会場」「大阪会場」など会場を併記されているもの(例:『ハンマスホイとデンマーク絵画』展。 3月までは東京都美術館、4月から山口県立美術館、とセットで表示していますね。)。比較的規模の大きい展覧会に多いタイプで、「東京には行けないけど、関西に来た時に行こう」など、見るほうも計画が立てやすい。
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