2018年4月23日 更新

子供のためなら、仕方がないか……

お金がもっと欲しいと思って取った行動が、実は、お金を遠ざける結果になっているかもしれません。NG行動に気づき、 “発想"を少し切り替えることで「お金持ち体質」が手に入ります。泉正人の最新刊『お父さんのこづかいは減らすな』より特別編集編をお届けします。

 大蔵大臣である奥さんは、財務部です。
 子供たちは、社内ベンチャー制度のメンバーですね。未来は誰にもわかりませんが、大きく成長するための投資の時期と考えられます。
 そして、羽根さん、つまりお父さんは、羽根家の一番の稼ぎ頭の部署のリーダーです。会社でいえば、利益を一番上げるメインの事業部のリーダーです。
 国家の場合、配分先は各省庁ですが、各省庁にもそれぞれ思惑があり、昨年と同じか、もしくは昨年以上の予算をもらうことを目標に、財務省に対して働きかけます。
 会社の場合も同様で、それぞれの部署に思惑があり、予算をもらうことを考えます。  
しかし、すべての省庁(部署)に希望どおりの金額を配分していったら、あっという間に国家(会社)は、破綻してしまいます。
 ビジョンを持って、今後大きなリターンを期待できる分野やプロジェクトを持っている省庁(部署)に、大きく予算配分するのが財務省(財務部)の役割だと思います。
 ひるがえって、家計の考え方も同じと言えるのです。
 奥さんが予算配分する時に、基準にしたいのは、
「今後、利益が増えそうな部分はどこか?」
 という視点です。
 投資というものは必ず、先にお金を投じる段階があって、その後、利益に結びつくという流れがあります。
 投資をしないと、国家(会社)は成長しません。
 そして、その投資の原資は、目の前の収入から補う必要があります。国家なら税収から、会社なら利益から、となります。
 その目の前の収入をすべて貯め込むのではなく、その一部を投資に回すという判断が、成長には必要なのです。
Money and plant with wateri...

Money and plant with watering can and money tree,

 でも、すぐに利益に結びつくものだけに投資すればいいというわけではありません。
 国家の会計でも、すぐにお金を生まないという理由から、少子化対策や教育関連の予算を削ってしまっては、将来にわたって国のなかでお金が生まれない状況が続いてしまうことになります。
 すぐに効果は出ないけれど、将来のことを考えたら必ず投資しなければならないということで、緊縮財政が行われていたとしても、そのあたりの予算は削られずに予算配分されています。
 国家会計も家計も、そのようなバランス感覚が大切になります。
 家計の柱であり、目の前のリターンを期待できるのは言うまでもなく、お父さんです。
 一番期待できるお父さんにこそ、投資をするべきなのです。家計の収入を増やすためには、お父さんのおこづかいは減らしてはいけないのです。
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泉 正人 泉 正人