年棒よりも更に高い広告収入
今年6月にプロバスケットボールの世界最高峰、アメリカNBAのドラフトにて、日本人初の一巡目(9位)でワシントン・ウィザーズから指名されて以来大注目の八村塁。
新人の彼の年棒が約447万ドル(約4億8,000万円)ということにNBAの凄さを感じますが、トップ選手になるとどれだけの年棒になるのでしょうか。
八村も既に7社と広告契約を結び、その合計額は米「Forbes」の推定によると約1,000万ドル(約11億円)になるのではないかということです。これは、新人選手としては1位指名のザイオン・ウィリアムソンに続き2番目の額となり、NBAの全体としては上位12位以内に入るそうです。
契約先は国際契約がナイキの「ジョーダン・ブランド」、NBA公認のバスケットボールゲーム「NBA 2K」、NEC、カシオ計算機、日清食品です。加えて、日本限定契約でソフトバンクと三井住友銀行となります (Forbes)。
既に広告契約では、スター選手なみ。さらに、試合でも期待以上の大活躍ぶりで、来年は年棒も更にアップするのではという噂もあります。
ワシントン・ウィザーズもホクホク
八村を指名したワシントン・ウィザーズの試合成績はイマイチですが、八村の存在がチームのビジネス面に好影響を与えていることにウィザーズは満足しているようです。
八村を応援する日本人ファンのおかげで、チケット売上が急増しています。米「Forbes」によると、米チケット売買オンラインサイト、StubHubでのウィザーズチケットの日本からの販売数が今のところ前年比133%、全体の販売数は昨シーズンよりも17%も増えているということです。
チケットだけではなく、八村の名前入りグッズの売れ行きも好調で、八村のジャージは新人選手の中でも人気売れ筋商品の1つに入るそうです。
また、八村の存在はウィザーズと日本企業との架け橋にもなっているようです。10月にはウィザーズを保有するモニュメンタル・スポーツ・アンド・エンタテイメント社はNECと国際パートナーシップを結びました。
実は、NBAは今年、各チームが国際的なマーケティング展開できるよう、2社まで海外の企業と国際的なパートナーシップを結ぶことを許可しました。ウィザーズは早速NECと契約を結びましたが、もう1社も日本企業を選ぶだろうと言われています。
既に日本語ウェブサイトやTwitterを始めたり、日本語のできるスタッフを雇ったり、ウィザーズは日本ファンを味方につけようとしています。
日本マーケットを狙う、NBAとNike
参考記事:
NBA Salary Rankings
Rui Hachimura and Michael Jordan have iconic plans in Japan
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