世界に認められた日本人「広告業界のイチロー」の成功術

生き方
「世界の最も影響力のある50人」に選ばれたクリエイティブディレクター、レイ・イナモト氏。世界を舞台に業界をリードし続け、「広告業界のイチロー」と呼ばれる彼の生き方から、日本人が世界で活躍するためのヒントを4つご紹介します。
2018.10.7

責任を負うことを恐れずに決断する

世界規模で広告業界をリードしてきたレイ・イナモト氏。アメリカに拠点を置きビジネスをする中で、日本人は物事をなかなか決めず、ビジネスの進行に時間がかかると感じました。日本人の国民性もありますが、決めて間違えるのが怖い、自分の責任にしたくないという思いがあるから決断できないのかもしれません。それでは物事が進まないため、決断してコミットする(責任を伴う約束を果たす)ことが必要です。世界で活躍するためには、まずやってみること。間違っていても行動に移す姿勢が大切なのではないでしょうか。

弱みを認めて強みに変える

レイ・イナモト氏が、デザイナーとして働くようになってから最初にぶつかったのが「言葉の壁」。仕事での英語を上手く使えず、やりたいことや意思が伝わらないともどかしい思いをしました。
そこで、10歳くらいの子どもでも分かるようなシンプルな英語で伝えるようにすると、クライアントも理解してくれるようになったそうです。この経験で身についた「シンプルな言葉で分かりやすく伝える習慣」は、トップリーダーとなった今でも役に立っていると言います。自身の弱みだった英語を、分かりやすく伝えるという強みに変えたことは、世界でも通用する力となりました。誰でも弱みを強みに変えることで、新しい世界を作っていけるはずです。

楽観主義で未来を作る

レイ・イナモト氏は怪我による網膜剥離で、リハビリのため2週間ずっと下を向いていなければいけない辛い体験をしました。その時の経験を「仕事の悩みをたくさん抱えていても、そのときの苦痛に比べれば苦しくなくなる」と語っています。
また、その体験から「未来を作るためには楽観主義でいなければいけない」と、「未来の作り方」をテーマにした講演で語ったこともありました。別のインタビューで「成功も失敗も1日で忘れるくらいでいい」と答えているように、本当に伸びる人は常に前を向いていて、失敗してもくよくよしないと感じているそうです。失敗して自信をなくすのではなく、次に失敗しなければいいだけのこと。世界で活躍し続けるためには、楽観主義でいることも必要と言えるでしょう。

シンプルに人の心をつかむ

2018年に提供が始まったユニクロの新サービス「UNIQLO IQ」。この新しいサービスを発案したのは、レイ・イナモト氏が設立したInamoto&Coです。
このサービスは、AIを活用し、ユーザーひとりひとりにマッチした、日々の洋服選びを楽しく便利にするアイデアです。次々と新しいアイデアを産みだすためには、常に情報を吸収しながら頭の中に貯めておき、チャンスとひらめきがあるときに、その情報を掛け合わせているそうです。
どのようなものでもそのコアにあるのは、「人の心を動かすこと」。いかにシンプルで人の心に刺さるか?を教訓に、世の中にまだないサービスや仕組みかどうか、突き詰めていると言います。
インターネットの発展やスマートフォンの普及により、手元で世界と繋がれるようになった現代ですが、世界で活躍するには「世界で通用するか?」という視点と「シンプルに人の心をつかむか?」というブレない視点を持つことが大切です。

まとめ

世界を股にかけ活躍するレイ・イナモト氏。失敗を恐れずチャレンジし、前向きに取り組む姿勢が印象的なトップリーダーです。ブレない強さを持ち、人の心を動かす成功者から、日本人が世界で活躍するためのヒントを得てみてはいかがでしょうか。

http://www.sensors.jp/post/rei_inamoto.html
https://www.businessinsider.jp/post-35069
https://www.advertimes.com/20170531/article251558/2/
http://alternas.jp/study/it_social/49281
https://gqjapan.jp/life/business/20140916/gqa-rei-inamoto
https://mag.sendenkaigi.com/senden/201311/tokyo-olympics2020/000731.php
https://www.advertimes.com/20180726/article274606/

sasara

Peekaboo所属ライター。通関業者にて通関士として勤務した後、ライターに転向。3人娘に振り回されながらも、人生を楽しむ方法を模索しています。共感してもらえる記事を心がけて執筆中。

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