リーダーシップを勘違いしている上司によくある特徴6つ

キャリア
リーダーシップとは「部下のお手本になるべき」「先頭に立って皆を引っ張る存在」などと思っている上司は多いです。間違いではないものの、本来のリーダーシップとは一体?ちょっと残念な上司のエピソードを交え、部下があこがれるリーダーシップ像について考えていきます。
2019.9.12
「上司たるもの、リーダーシップがあって当然!」と勘違いしている上司、まわりにいませんか?
本当のリーダーシップとは一体何なのか。
今回は、リーダーシップを勘違いしている上司に見られる特徴をふまえ、リーダーシップについて考えていきます。

少し強引で皆を引っ張っていく上司、人材育成はできている?

昭和の時代によく見られた、力で押してガンガン走っていくタイプの上司。熱血漢であり、時には実績アップにつながる場面もあるでしょう。しかし、やり方が一辺倒なのも気になるところ。

さらに、前を見て進んでいくのはいいけれど、その後ろの社員たちの動きに目が行き届いていないことも多々あります。チーム全体での実績は上がったとしても、自分でなかなかうまく消化しきれず、ひとり取り残されてしまう部下の気持ちや行動に寄り添えないケースも少なくありません。

一昔前まではこの方法でなんとかカバーできていたケースもあったでしょうが、これからの時代、チーム全体に目を配れる力がリーダーに欠かせないスキルのひとつです。

リーダーは管理する仕事?机上の空論になっていない?

元々現場出身ではない上司によくあるのが、現場には顔を出さず、机の前でばかり仕事をしている姿。「忙しいから」「時間がないから」などと理由をつけては、現場へ足を運ぶ回数・時間が減っていきます。

こういう上司は、「現場での仕事は自分の仕事ではない」と勘違いしている場合が少なくありません。上司だからこそ、現場の仕事内容を実際に見聞きし、現実を把握する必要があります。

机の前で数字だけを見ていては、机上の空論になりかねません。

上司としての風格を見せるつもりがただの不機嫌に

「威厳のある態度を」と思って風格を見せているつもりの上司。実際のところ、偉そうで「ただの不機嫌な人」に見えているなんてこと、よくあります。また、一匹狼のようにマイロードを歩き、それがリーダーシップのように勘違いしていることも。

不機嫌そうに威張っていても、「かっこいい」と思われることはあまりないでしょう。リーダーシップについて今一度、再考すべきときかもしれません。

体裁ばかりで現実が見えていない。理想だけでは具現化できない

自分を評価してもらいたい上司は、体裁ばかり取り繕う傾向にあります。まわりからよく見られたい、幹部から評価されたい。その結果、理想ばかり追い求めて見栄っ張りな行動ばかりが目立つようになってしまいます。

プレゼンなどでも現実が見えておらず、夢や理想ばかりで相手に伝えたいことがうまく伝わらないことも。理想をイメージすることも大切ですが、現実を踏まえたうえで実現可能な目標を定め、説明できる力が欠かせません。

これまでの社内で「当たり前」だった枠組みから抜け出せない

企業のやり方など、これまでの方法を踏襲することももちろん大切です。しかし、新しい風穴を開け、これまでになかった考えを発案するのも企業発展に欠かせないエッセンスのひとつ。

チーム全体が足並みをそろえ、協調性を保つことを求められる場面もあるでしょうが、会社にある常識・固定概念から抜け出せない上司は、その部署を大きく躍進させる可能性は低いです。ローリスクであれば、ローリターンになる場合が多いのではないでしょうか。

リーダーには、これまでのやり方や考え方に一石を投じる力が求められているはずです。

「いつも遅くまで頑張っているね!お疲れ様!」これはいいこと?

ある企業でいつも遅くまで残業をこなすAさん。上司からいわれたのが見出しの一言です。部下を褒めることはとても大切ですが、これはいい褒め方なのでしょうか?実はこの一言、部署全体の残業時間増加、効率低下にもつながるリスクをはらんでいます。

いつも残業をしていることを褒めると、その部下は「残業していることはいいこと。」だと勘違いしてしまう可能性があるのです。頑張っていることは他の方法でもアピールできるはずなのに、「残業=頑張っていること=褒められる」という間違ったサイクルができあがってしまいます。

ここでは、部下を褒めず、仕事の進め方や改善点をはじめ、プロセスに注目しながら褒めることが大切。遅くまで頑張ることを直接的に褒めているつもりはなくても、長時間残業を是正する近年では別の方法で部下を褒めてみたいところです。

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湊音

元総務・人事キャリアを持つフリーライター。これまでの経験を活かし、「仕事」「働き方」などのテーマを中心に執筆活動中。女性がのびのびと多様な働き方を実現できるべく、常に新しい情報をキャッチしています。

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