2018年10月3日 更新

「いつかは住みたい」ニュージーランドでの生活費

日本から飛行機で11時間、広大な自然に恵まれたニュージーランドには、毎年多くの人々が足を運んでいます。教育が充実していることから留学先としても人気があり、学生時代に訪れた経験がある人もいるのではないでしょうか。

スーパーでは“量り売り(Bulk Foods)”が一般的で、自分が購入したい分をレジで量ってもらい、その分の代金を支払います。量り売りになっているものは、野菜や果物から、ナッツ・小麦粉・コーヒー豆・マカロニパスタ・お菓子まで様々で、例えばバナナは、房から1本だけちぎって購入することも可能です。上手に活用すれば、無駄を少なくできる上に、気になった食材を気軽に試すことができるメリットもあるでしょう。
果物は季節によって値段の変動が激しい分、上手に旬のものを把握しておけば、日本よりも安く手に入れることができます。日本でも有名なゴールドキウイは、時期によっては、1〜2kgの量を1,000円以下で買うことも可能です。
また、酒類の販売・提供には厳しいルールが設けられているため、見た目が明らかに大人であっても、年齢確認をされる場合が多くあります。よくお酒を飲むという人は、常に身分証明書を携帯するよう心がけて下さい。

これら買い物の支払いは、現金ではなくカードが主流です。クレジットカードのほか、口座の残高内で決済をする「EFTPOS」というカード(日本でいうデビットカードのようなもの)が多く使用されています。

給与は時給 最低賃金の高さは随一

実際に暮らすとなると、現地での労働環境も気になるところです。ニュージーランドの給与形態ですが、会社員も含め多くの人が時給で給料をもらっており、毎年のように国の政策で上昇の一途を辿っています。
政府は、2018年4月1日から最低時給を16.50NZドル(1,238円)にするとしていますが、これは20年ほど前の約2倍の水準です。会社側にとっては、最低時給のアップは経営を圧迫しかねないため、反対意見なども出ていますが、移住した者にとって、当初から高い時給で職に就けることはありがたいことですね。
また、ニュージーランド人は基本的に残業をしません。多くの人は、17時にはきっぱり仕事を終え、自宅で家族と夕食をとったり、休日はラグビーやマリンスポーツ、アウトドアを楽しんだりします。給料が時給制でサービス残業がないことなどは、日本の社会人にとっては非常に魅力的に感じられる要素の1つでしょう。
ちなみに、ニュージーランドは、1894年に世界で初めて法定最低賃金を確立した国でもあります。他にも、女性の参政権獲得や8時間労働の制定なども、この国が最初です。権利や平等のため、世界に先駆けて様々な施策が行われていることが、高い国民幸福度の理由なのかもしれません。
以上、実際にニュージーランドで暮らす際の目安をご紹介しました。日本より物価が高い側面もありますが、工夫さえすれば、豊かで充実した生活が送れるはずです。これらを参考にして、移住への第一歩を踏み出してみて下さい。

たけやま

理工学部出身のライター。ダンスミュージック好き。
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