富裕層はレジャー支出を投資収入で賄っている
投資収入 > レジャー支出
例えば、夏のレジャーに使った総支出額が50万円の人がいたとします。
額で言うと結構な支出額ですが、その人の投資から得られた7月、8月の投資収入が50万円を超えていたとしたら、この人は、この法則に当てはまる人になります。
ある生保会社の調査によると、2019年の夏のレジャー支出は平均で6万8,071円だったそうです。
この平均の6万8,000円を夏のレジャーで支出した人がいたとします。しかし、その人の投資から得られた収入は7,8月の2カ月で3万円でした。
この人は残念ながらこの法則に当てはまらない人です。
なぜこの法則が大事なのでしょうか。それは、夏の終わりによく聞くセリフに関係しています。
「あ〜あ、この夏は散財したなぁ〜」。
しかし、この法則に当てはまる人はこのようなことは多分言わないでしょう。
それは、レジャー支出額自体は平均よりかなり大きいものの、実は投資から得られる収入内で楽しんでいるため、夏の終りには自然と総資産額は増えているだけでなく、休暇を満喫できたという状況だからです。
このような人はこれからも繰り返しレジャーを楽しむことができます。
つまり、レジャーに行くたびに総資産額が減る状況にあるわけです。
ちなみにレジャーに行くことや、貯蓄を崩すことが問題とは思いません。
それよりも、収入からレジャー費を捻出するということは、投資に回せる資金を確保できないことを意味しています。または、貯蓄から崩すことも投資に回せる額の減少を意味しています。
どこかでこの「資産を崩してレジャーを楽しむ流れ」から、「不労収入を使いレジャーに行く」循環に変えていかなければ、いつまでもレジャーの後に総資産が目減りする状態を抜け出せません。まずはレジャー費の一部でも投資から捻出できるように一歩踏み出してはいかがでしょうか。
富裕層はものより経験にお金を使う傾向が強い
経験への支出 > ものへの支出
このような人はこの法則に当てはまらない人です。
なぜなら、資産を築き上げる人たちのキャリア初期段階では、ものよりも経験にお金を使う傾向が強いとされています。それは、いろいろな経験を積み上げることで将来のビジネスのアイデアにつながったり、好奇心が向上することで自己投資が進み、その結果、将来の収入が増加するなどの傾向があるからだといわれています。
一方で、ものへの消費が仮に見栄を満たすためだけの出資である場合は、それは自分の価値向上には直接つながらないことが多いとされています。
富裕層は夏休みこそ投資に向き合う
夏休みの投資に費やす時間 > 日頃投資に費やす時間
なぜ、夏休みが投資に向き合うのに適した時間なのでしょうか。
それは、株式投資の格言にある「Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day」という言葉にヒントがあります。
これを和訳すると、5月に株式を売却し相場から離れろ。そして、9月の第2土曜日(セント・レジャー・デー)まで相場に戻ってくるな、というところでしょうか。
つまり9月後半からアノマリー的に投資に適した時間が訪れることを意味しています。
このこともあり、夏休みの十分な余裕時間を利用して9月以降の相場についてしっかりと分析して臨んでいくということを習慣化している富裕層が多くいます。
しかし、貴重な休暇を投資に使う理由はそれだけではありません。
みなさんご存知の通り、海外の富裕層や投資家は、夏休みに都会の喧騒から離れる傾向があります。
それは、投資において都会の雰囲気にどっぷりと浸かりすぎていると日々の市場動向に左右され適切な判断を下せなくなるからだと言われています。渦中にいると大局が見えなくとも言われています。
また、投資家として有名なウォーレン・バフェット氏はオマハ在住、世界最高のヘッジファンド、レイ・ダリオ率いるブリッジ・ウォーターはコネチカット州とニューヨークから離れたところに拠点を構える投資家が多いのは喧騒から離れ投資に没頭することに理由があるからだとされています。
家です。だからこそ富裕層たちは、喧騒から離れクールな頭で秋以降の相場に向かう法則があると言われています。