流される力(22)未来創造 「自分がどうなりたいか」のイメージを明確にする

流される力
自分の「我」や「未熟なこだわり」を捨て、結果を出している人のアドバイスを素直に聞いてそのまま行動する、これが「流される力」=信託思考です。より多くの人に流されることで、速く成長し、人生の成功を手にできます。泉正人著「流される力」より抜粋。(第22回)
2019.4.24

「自分がどうなりたいか」のイメージを明確にし未来を造像する

自分の頭の中が白紙になったら、次に、「自分がどうなりたいか」というイメージを明確にします。これを「未来創造」といいます。
具体的には、

自分の近くに「このようになりたい」という人がいれば、その人の思考と行動を自分に置き換えて考えてみます。

・あの会社の社長のような経営者になりたい

・あの人みたいなトップ営業マンになりたい

・あの人みたいに都心の高層マンションで暮らしたい

・あの人みたいにハワイと日本を行き来するようなライフスタイルを築きたい
・あの監督のような映画をつくりたい
・あの人みたいなプロゴルファーになりたい
このように、まずは「なりたい」「なにをしたい」を具体的にイメージすることが大事です。
たとえ具体的なトラスティが思い浮かばない場合でも、この段階では心配はいりません。次のようなぼんやりとしたイメージがあれば、それに近い人が見つけやすくなります。
・将来は社長になって社会に貢献したい
・営業成績をもっと向上させたい
・いずれは都心で暮らしたい
・外国に住めるようなライフスタイルを築きたい
・いつかは賞をもらえるような映画を撮ってみたい
・スポーツをはじめて心身を鍛えたい
ボーリングのセンターピンだけをねらって投げるようにすると、ほかのピンも倒しやすくなるのと同じで、そのイメージをつねに心に描いていると、理想とする人に出会える可能性が高くなります。

4つの分野で理想の人を見つける

未来創造をより実践しやすくするために、次にあげる4つの分野で、それぞれ「このようになりたい」という人を見つけることをおすすめします。
①カルチャー (ライフスタイル、趣味、家庭、文化)
②キャリア (仕事、ビジネス)

③マネー (経済力、金融知力、資産運用)

④カラダ (体、健康、スポーツ)
もちろん、すべて同じ人でもいいですし、それぞれの分野で違う人をあげてもかまいません。
たとえば、次のように具体的に名前をあげてみましょう。
①カルチャー:「年に3カ月、海外生活をしているAさん」

②キャリア:「企画力を見込まれて一流企業にヘッドハントされたBさん」
③マネー:「年収3000万円を稼ぎ、資産運用でも副収入を得ているCさん」
④カラダ:「毎週サーフィンをし、健康的な生活を送 っているDさん」
このような作業を通じて、自分の「こうなりたい」というイメージが明確になっていくことでしょう。

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泉正人

ファイナンシャルアカデミーグループ代表、一般社団法人金融学習協会理事長

日本初の商標登録サイトを立ち上げた後、自らの経験から金融経済教育の必要性を感じ、2002年にファイナンシャルアカデミーを創立、代表に就任。身近な生活のお金から、会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを構築。東京・大阪・ニューヨークの3つの学校運営を行い、「お金の教養」を伝えることを通じ、より多くの人に真に豊かでゆとりのある人生を送ってもらうための金融経済教育の定着をめざしている。『お金の教養』(大和書房)、『仕組み仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、著書は30冊累計130万部を超え、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。一般社団法人金融学習協会理事長。

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