流される力(29)成果返礼 結果や成果をフィードバックする

自分の「我」や「未熟なこだわり」を捨て、結果を出している人のアドバイスを素直に聞いてそのまま行動する、これが「流される力」=信託思考です。より多くの人に流されることで、速く成長し、人生の成功を手にできます。泉正人著「流される力」より抜粋。

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2019.8.15

フレームワーク⑦ 成果返礼 結果や成果をフィードバックする

前でも触れましたが、なにかを教えてもらったら、報告や成果をフィード バックするのは大切なことです。
フィードバックするのは面倒なことなので、それを怠る人が多いのですが、

結果や 成果を報告しないとトラスティに対してなにも貢献していないことになります。

逆の立場で考えるとわかりやすいのですが、他人に良いレストランを三度教えてあ げて三度とも行ってもらえなかったら、もうそれ以上教えてあげようという気持ちにならないのが人間の心理です。
先ほど紹介したように、人には 「好意の返報性」という心理傾向があるので、否定的な態度をとられると、その人に対する好意が失われていきます。
教えてあげる側は、おいしいレストランを教えたことで謝礼などを求めたりすることは、まずありません。だからといってなにも返さないのは 一方的に与えてもらっているだけで、バランスがとれていないのです。
たとえば、僕はレストランを教えてもらったら、「おいしかったです。ありがとうございました」と必ず報告をするようにしています。
ほんの一言ですむのですから、教えてもらったという行為に対してのお礼はしたほうがよいでしょう。
仮に、そのレストランの味が自分に合わなくても、素直に感想を伝えればいいと思います。
「教えていただき、ありがとうございました。ただ、自分の口には合いませんでした」 と報告すれば、トラスティも 「では、違うレストランを紹介しましょう」と新たな助言をしてくれるかもしれません。
また、教えてもらったときだけでなく常日ごろから、

トラスティに対して小さなこ とでもいいので貢献できることを行うと、信頼関係が醸成され、より良い関係を築くことができます。

たとえば、「会話の中の大事なことをメモして、あとでそれをメールで送る」「気になった情報 (レストラン情報など)を伝える」など、小さな行動であっても、積み重ねることによって人間関係が深まり、それが信頼に結びついていくのです。
これらは当たり前の行動の積み重ねではありますが、とても大事なことです。一方的に情報を得るということだけは避けるようにしましょう。
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